更新日: 2023.07.13 その他暮らし
「車のエアコン」を使うと燃費が12%悪くなる!? ガソリン代を節約する方法とは?
そこで今回は、ガソリン代を節約できる車のエアコンの使い方を解説していきます。また、車のエアコンをもっとも効率よく使用できる設定温度も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ガソリンの減りが早いのはなぜ? エアコンと燃費の関係を紹介
環境省のレポートによると、エアコンを使うと車の燃費が12%ほど悪くなるとされています。これは、車のエアコンはコンプレッサーを作動させるために、エンジンの動力を使っているのが理由です。
そのため、エアコンを使うと、いつもよりも大きい負荷がエンジンにかかります。いつもと同じようにアクセルを踏んでも、レスポンスや加速感が鈍いように感じるのはそのためです。いつもと変わらずに車を走らせようとすると、より多くアクセルを踏む必要があります。
この傾向は、排気量の小さい車ほど顕著です。特に軽自動車は、今まで普通に走っていた坂道を登るのに、目いっぱいアクセルを踏まなければならない場合があります。これでは、エアコンを使わない場合に比べてかなりのガソリンを消費するでしょう。一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)のレポートでは、車に使われている電装品の中でも、特に燃費を悪化させるのがエアコンとされているのです。
知っておきたい! ガソリン代を節約するエアコンの使い方3つのコツ
車のエアコンを使う場合、「車内の熱気を素早く外へ出す」「内気循環と外気導入を使い分ける」「エアコンのオン・オフを効果的に切り替える」の3つが、ガソリン代を節約するコツです。
気温が高い日は、車内に猛烈な熱気がたまっていることが多いため、エアコンを使用しても温度はなかなか下がりません。そのため、走りだすときにすべての窓を全開にして、エアコンの風量を最大で使用しましょう。こうすることで、車内の熱気を素早く外へ出すことが可能です。実際にJAFが行ったテストでは、55℃の車内温度が5分で28℃まで下がったとの結果が報告されています。
内気循環とは、外気を取り入れずに車内の空気を循環させることです。エアコンは内気循環で使うのがよいとされています。これは、冷たい空気が外に逃げないため、効率よく車内温度を下げられるのが理由です。
ただし、内気循環では換気ができないため、車内の空気環境が悪くなる場合があるので注意しましょう。なぜなら、車内の二酸化炭素濃度が高まり空気環境が悪くなると、眠気を催す場合があるからです。眠気を感じたら、外気導入に切り替えます。
車で走っているときに、アクセルを強く踏む必要を感じた場合はいったんエアコンをオフにしましょう。オンにしたままではアクセルの反応が鈍く、より多めに踏まなければならない場合があるからです。例えば、急な坂道を登るときや前車を追い越すとき、それに高速道路で本線に合流する場合などがあてはまります。エアコンをオフにすることで、無駄にガソリンを使わずに済みます。
以上の3つのコツを実践することで、エアコンを効率よく使うことが可能です。結果として、ガソリン代の節約につながります。
車のエアコンをもっとも効率よく使用できる設定温度を紹介
日本車の場合、もっともガソリンを節約できるエアコンの設定温度は25℃とされています。これは、カーエアコンを製造しているカルソニックカンセイのレポートによるものです。
車のエアコンは、設定温度の風を出すために冷媒を0℃近くに冷やす必要があります。そして、日本車の場合は冷媒をもっとも効率よく0℃に冷やせる設定温度が25℃とされているのです。この設定温度は、車の速度や外気温にも左右されません。ちなみに、同レポートによるとアメリカ合衆国や欧州の車のエアコンは、22℃が最適な設定温度とされています。
車のエアコンを効率よく使ってガソリン代を節約しよう
暑い季節が来るたびに、エアコンを使った場合の燃費の悪化が気になる人は多いでしょう。とはいえ、暑さを我慢してエアコンを使わずに走ろうとしても、おのずと限界があります。
場合によっては熱中症を引き起こすリスクさえあるのです。無理をしてつらい思いをしたり、健康を損なったりしないためにも、今回の記事を参考にして、車のエアコンを効率よく使ってガソリン代を節約する方法を知っておきましょう。
出典
JAF [Q]夏などに高温になる車内温度を最も素早く下げる方法は?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー