そこで今回は、「青春18きっぷ」の概要と、1日でどこまで遠くに行けるのか、飛行機や新幹線、夜行バスを使った場合に比べてどれくらい安くなるのか、詳しく解説します。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ）
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「青春18きっぷ」とは
「青春18きっぷ」は、JRが発行している特別企画乗車券です。このきっぷは5枚1組となっており、1枚でJRの普通列車やバス高速輸送システム（BRT）、JR西日本宮島フェリーが1日乗り放題になります。
1組を5日分で使用することも、5人で1組を使用することもできます。使用する際は、乗車駅で駅員に使用日を記入してもらわなければなりません。
また、このきっぷは発売時期に合わせて利用期間が決まっています。2023年の場合、2023年2月20日から2023年3月31日までに発売された春季の切符を使用できるのは、2023年3月1日から2023年4月10日までです。
夏季は2023年7月1日から2023年8月31日まで販売され、2023年7月20日から2023年9月10日まで使用できます。冬季の販売は2023年12月1日から2023年12月31日までで、利用期間は2023年12月10日から2024年1月10日までです。
東京駅からだとどこまで行ける？
1日乗り放題になる「青春18きっぷ」ですが、新幹線や特急列車に乗ることはできません。それでは、東京駅から出発した場合、2023年7月のダイヤだとどこまで行けるのでしょうか。
例えば、北方面に行く場合、5時53分発のJR上野東京ラインの高崎行きに乗り、別料金が必要なIGRいわて銀河鉄道は使用しないため、一ノ関駅から盛岡駅ではなく北上駅へ行きます。そして秋田方面を通れば22時18分に青森に到着します。ここが北方面の限界です。では、西方面に行く場合はどうでしょうか。
その場合、5時20分発のJR東海道本線の沼津行きに乗ります。そうして0時00分に新山口駅の手前の四辻駅まで行くことができます。以前は九州の小倉駅まで行くことができましたが、2022年、2023年のダイヤ改正により、現在は1日に行けるのは四辻駅までとなっています。
どれくらい安くなるの？
「青春18きっぷ」の価格は5枚1組で1万2050円なので、1枚あたり2410円です。
仮に東京から青森へ行く場合、飛行機だと通常料金で約1万6000円かかります。新幹線の通常価格は、普通車自由席で片道1万7470円です。
期間限定で20日前までに申し込むと半額になる「お先にトクだ値スペシャル」プランを利用しても8730円ほどかかります。高速バスの価格は運営会社にもよりますが、7000円程度が1つの目安と言えるでしょう。
山口県まで行く場合も、飛行機は大手航空会社の通常料金だと1万5000円ほどはかかります。新幹線は普通車自由席の価格が片道2万円、高速バスは7000円程度が相場です。
「青春18きっぷ」を上手に使って旅を楽しもう！
「青春18きっぷ」を使えば、東京から青森や山口まで、わずか2410円で行くことができます。もちろん、普通列車にしか乗れないため、青森や山口まで行こうと思えば丸1日かかります。
しかし、時間がかかっても安く旅をしたいという人や、車窓の景色を思う存分楽しみたい人にとっては魅力的なきっぷだといえるでしょう。このきっぷを活用して、電車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
出典
東海旅客鉄道株式会社 青春18きっぷ
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
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