更新日: 2023.07.20 その他暮らし
コンビニでコーヒーを注文したのに「カフェラテ」のボタンを押してしまった! 差額を払えば大丈夫?
しかし、セルフ式では消費者が間違ってボタンを押してしまう可能性もあります。そこで、今回はコンビニでコーヒーを注文したときに、コーヒーよりも値段の高いカフェラテのボタンを押してしまった場合の対処法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そのまま申し出をしないと罪に問われる可能性も!
結論からいうと、コーヒーを注文した後に誤ってカフェラテボタンを押してしまった場合、店員に申告しないと詐欺罪もしくは窃盗罪のいずれかが適用される場合があります。実際に2019年1月には、福岡県で100円のコーヒーカップを購入した男性が150円のカフェラテボタンを押し、窃盗罪の容疑で現行犯逮捕されたという事例がありました。
カップを購入する時点で最初から店員をだましてカフェラテを注ぐ意図があった場合には、詐欺罪が適用され、10年以下の懲役が科せられる恐れがあります。一方、カップを購入する時点で店員をだます意図はなく、コーヒーマシンのボタンを押す段階でカフェラテを注ごうと決めた場合は窃盗罪です。窃盗罪になると、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。
押し間違えそのものは罪ではない
上述のように、コーヒーを注文しておきながらカフェラテを注いだ場合、正直に店員に申し出をしないと罪に問われることがあります。ただし、ここでポイントになるのが、犯罪は「故意」であることが立証できなければ成立しないという考え方です。
つまり、単なるボタンの押し間違えについては罪に問われることはありません。そのため、ボタンを押し間違えたと正直に店員に話して、差額を払うなどの対応をすれば逮捕されることは基本的にないでしょう。
故意か単なる押し間違えかを客観的に判断するのは難しいですが、一般的には何度も同じことを繰り返している場合には故意だと判断されやすくなります。例えば、上述の福岡県で逮捕されたケースでは、数日前にも同じ犯行を繰り返していたことが逮捕の決め手になりました。仮にボタンを押し間違えた場合、今後は同様の間違いを起こさないように気を付けましょう。
申し出後の対応は店舗によってさまざま
ボタンの押し間違えを正直に店員に話した場合、基本的に罪に問われるケースではないので、法律上で対処の仕方が決まっているわけではありません。そのため、どのような対応をされるかは店舗によってさまざまです。
店舗によっては差額を支払ってそのままカフェラテを持って帰るよう促されることもあるでしょうし、入れてしまったカフェラテには目をつむってコーヒーカップをもう1つ渡されて、そのまま入れるのを認めてくれる場合もあります。いずれにしても、詐欺罪や窃盗罪で捕まるリスクに比べると、よほどましな対応をしてくれるはずです。
黙っているのはリスクが大きすぎるので必ず店員に声をかけよう
コンビニでコーヒーを入れるつもりが誤ってカフェラテボタンを押してしまった場合、バレなければ大丈夫だと考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、コンビニにはいたるところに防犯カメラが設置されていますし、店員も見ていないようで実はしっかり見ているものです。
コーヒーとカフェラテの差額は大きくても数百円ほどのはずなので、詐欺罪や窃盗罪で捕まるリスクを冒してまで黙っている理由はありません。人間誰しもがミスをするものなので、間違えてしまった場合は必ず正直に店員に申し出をしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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