更新日: 2023.07.24 その他暮らし
高齢の親が銀行窓口で3万円を誤送金してしまった! 返金はしてもらえる?
今回は、銀行窓口でお金を誤送金したときの適切な対処や、相手に対しての対応など一般的なことを紹介していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
誤送金に気づいたら「組戻し」をしてもらう
まずは、誤送金に気づいた時点で銀行に伝えましょう。相手を間違えて送金したときは、銀行での「組戻し手続き」が必要になります。「組戻し」とは、銀行に送金先からお金を取り戻してもらう作業です。「組戻し」を行う際には数百円程度の手数料がかかります。
ただし、「組戻し」は相手の了承なしでは実行できません。一旦、相手の口座に入ったお金は「本人の財産」とみなされるのが一般的です。そのため、まず相手が了承を得ることが「組戻し」をする前提となっています。その際、もっとも重要な点は、誤って送金をしてしまったと気がついたら、一刻も早く行動することです。
相手が返金を拒否した場合はどうなる?
先述の通り、「組戻し」をするには相手の了承が必要です。しかし、了承を得られず、拒否されたときはどうなるのでしょうか。万一、相手が誤送金と気づいていながら、口座から引き出したときは、詐欺罪や窃盗罪に問われる可能性が出てきます。
ただ、事情によってはすぐに取り戻せない場合もあります。一旦、相手の口座に入ったお金は相手のものとして処理されるので、すでに、光熱費などの引き落とし後の場合など、残高が不足することもあるからです。
また、送信先が、差し押さえの対象になっている口座だった場合は、返金自体が難しくなります。何らかの事情ですぐに返金してもらうことが困難なときは、相手と話し合ったうえでの穏便な解決が必要です。悪質な場合は、裁判を行って返金してもらうという方法もとれます。3万円程度なら少額訴訟が一般的ですが、費用や労力を考えると割に合いません。
誤送金をしたときは「組戻し」で返金してもらうことが可能
誤送金をしたときは、すぐに銀行に伝えて「組戻し」の手続きをしましょう。相手が了承してくれれば、そのまま返金してもらうことができます。ただし、すでに引き落としがされていて残高が不足しているなどの理由で時間がかかるケースがあります。
また、相手の口座が差し押さえにあっているなどの場合は、取り戻すことが難しいこともあります。また、返金に応じない、など悪質なケースでは、少額訴訟を起こすことも可能ですが、時間や労力がかかります。まず、送金をする際には充分な時間をかけ、確認を怠らないことが必要です。
※2023/7/24 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー