更新日: 2023.07.24 その他暮らし
「0円」でわが家に太陽光発電が? 「0円ソーラー」ってどんな仕組み?
この記事では、0円ソーラーの仕組みや、メリット・注意点について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
0円ソーラーとは
「0円ソーラー」とは、太陽光発電設備を家庭に設置するための「初期費用をゼロ」にするという制度のことを指します。このビジネスモデルでは、エネルギー供給会社が全ての初期費用を負担し、その後の電力売却や設備のリース料で利益を得ることで初期費用を回収することが可能です。このため、家庭は初期投資をすることなく、太陽光発電設備を導入することができます。
設置後、一定期間は使用した電気の料金、またはリース料を支払う必要がありますが、その期間終了後は、設備が家庭に無償で譲渡されます。これにより、住宅所有者は長期的に電力費を節約することが可能になるとともに、再生可能エネルギーの利用を促進できるという仕組みです。この無償譲渡まではおよそ10年間が見込まれています。
0円ソーラーのメリットや注意点
0円ソーラーにはさまざまなメリットがあり、また一方で注意点もあります。ここではそれらについて解説していきます。
0円ソーラーのメリット
0円ソーラーの最も大きなメリットは、「初期投資が0円」で太陽光発電システムを設置できることです。通常、太陽光発電システムの設置には数100万円の初期費用がかかりますが、0円ソーラーではその費用を発電した電力の売電収入で回収する仕組みのため、利用者に負担はありません。
また、環境負荷の低減に貢献できるというのも大きなメリットでしょう。環境にやさしい太陽光発電を導入することで、CO2排出量を抑えることができ、再生可能エネルギーの普及促進にも寄与できるのです。
さらに、自宅で発電した電力を直接使うことで、電力自給率の向上にも繋がります。また、地震や台風などの自然災害により停電が起きた場合でも、昼間の電気分は確保されます。
0円ソーラーの注意点
メリットがある一方、売電収入がほとんど得られないケースもあります。初期投資が0円の代わりに、発電した電力の売電収入の多くは、事業者のものとなります。そのため売電収入を期待している場合は、自己投資型の太陽光発電の方が適しているといえるでしょう。
また、一般的に0円ソーラーの契約期間は10年以上と長く、その間は解約が難しい点にも注意が必要です。近い将来、住宅を売却したり、リフォームを考えている場合は慎重に検討しましょう。また、経年劣化による太陽光発電パネルの出力低下も念頭に置きましょう。
メリット・注意点を踏まえて0円ソーラーを活用しよう
「0円ソーラー」は太陽光発電の初期投資負担を軽減し、環境に配慮したエネルギー生産を実現する制度です。一方で、電力料金やリース料の負担も考慮し、長期的なメリットとデメリットを理解したうえで利用することが重要となります。これらのメリットや注意点を踏まえ、自分のライフスタイルや家庭の状況に合った選択をしましょう。
出典
環境省 0円ソーラー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー