更新日: 2023.07.24 その他暮らし

「0円」でわが家に太陽光発電が? 「0円ソーラー」ってどんな仕組み?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「0円」でわが家に太陽光発電が? 「0円ソーラー」ってどんな仕組み?
太陽光発電設備を「0円」で設置できる「0円ソーラー」が話題となっていることをご存じでしょうか。住宅の所有者は、設置された太陽光発電装置で発電した電気の使用分料金やリース料金を支払うことで、おおむね10年で無償譲渡になるという仕組みです。
 
この記事では、0円ソーラーの仕組みや、メリット・注意点について解説します。
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0円ソーラーとは

「0円ソーラー」とは、太陽光発電設備を家庭に設置するための「初期費用をゼロ」にするという制度のことを指します。このビジネスモデルでは、エネルギー供給会社が全ての初期費用を負担し、その後の電力売却や設備のリース料で利益を得ることで初期費用を回収することが可能です。このため、家庭は初期投資をすることなく、太陽光発電設備を導入することができます。
 
設置後、一定期間は使用した電気の料金、またはリース料を支払う必要がありますが、その期間終了後は、設備が家庭に無償で譲渡されます。これにより、住宅所有者は長期的に電力費を節約することが可能になるとともに、再生可能エネルギーの利用を促進できるという仕組みです。この無償譲渡まではおよそ10年間が見込まれています。
 

0円ソーラーのメリットや注意点

0円ソーラーにはさまざまなメリットがあり、また一方で注意点もあります。ここではそれらについて解説していきます。
 

0円ソーラーのメリット

0円ソーラーの最も大きなメリットは、「初期投資が0円」で太陽光発電システムを設置できることです。通常、太陽光発電システムの設置には数100万円の初期費用がかかりますが、0円ソーラーではその費用を発電した電力の売電収入で回収する仕組みのため、利用者に負担はありません。
 
また、環境負荷の低減に貢献できるというのも大きなメリットでしょう。環境にやさしい太陽光発電を導入することで、CO2排出量を抑えることができ、再生可能エネルギーの普及促進にも寄与できるのです。
 
さらに、自宅で発電した電力を直接使うことで、電力自給率の向上にも繋がります。また、地震や台風などの自然災害により停電が起きた場合でも、昼間の電気分は確保されます。
 

0円ソーラーの注意点

メリットがある一方、売電収入がほとんど得られないケースもあります。初期投資が0円の代わりに、発電した電力の売電収入の多くは、事業者のものとなります。そのため売電収入を期待している場合は、自己投資型の太陽光発電の方が適しているといえるでしょう。
 
また、一般的に0円ソーラーの契約期間は10年以上と長く、その間は解約が難しい点にも注意が必要です。近い将来、住宅を売却したり、リフォームを考えている場合は慎重に検討しましょう。また、経年劣化による太陽光発電パネルの出力低下も念頭に置きましょう。
 

メリット・注意点を踏まえて0円ソーラーを活用しよう

「0円ソーラー」は太陽光発電の初期投資負担を軽減し、環境に配慮したエネルギー生産を実現する制度です。一方で、電力料金やリース料の負担も考慮し、長期的なメリットとデメリットを理解したうえで利用することが重要となります。これらのメリットや注意点を踏まえ、自分のライフスタイルや家庭の状況に合った選択をしましょう。
 

出典

環境省 0円ソーラー
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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