更新日: 2023.07.26 その他暮らし
節約のため、東京から大阪まで「車」で帰省! 車の「減価分」を含めると本当にお得?
しかし、その計算には車本体の減価分を含めて考えていますか? 本記事では、車の減価分を含めても本当にお得になるのかどうか、計算してみたいと思います。
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
大阪から東京までの高速代とガソリン代
本記事では、大阪駅から東京駅までの約500kmを車で高速道路を利用しながら帰省するとして計算します。まずは、高速代とガソリン代がいくらかかるのか、計算してみましょう。
高速代は約13000円
出発インターチェンジは大阪駅近くの豊中、到着インターチェンジは東京駅近くの八重洲とした場合の高速代は、通常料金で1万3090円となっています。新大阪駅から東京駅までの新幹線代が「のぞみ」の自由席で1万3870円なので、なんと大人1人分の新幹線代で行けてしまいます。
ガソリン代は5800円
経済産業省資源エネルギー庁が公表している「石油製品価格調査」の結果によると、2023年7月18日時点におけるガソリンの店頭現金小売価格は、レギュラーガソリンが1リットルあたり174.0円となっていることから、本記事の計算におけるガソリン単価は174円とします。車の燃費は車種によって異なりますが、実燃費15kmとし、走行距離は500kmと仮定します。
(500km÷15km)×174円=5800円
消費するガソリン量は500km÷15km=約33リットルとなり、500kmは多くの車において満タン1回で走破できる距離のようです。ガソリン代は5800円となり、高速代と合わせると約1万9000円です。両親と中学生の子ども2人で新幹線を利用した場合の料金は1万3870円×4人=5万5480円なので、車での帰省のほうが圧倒的に安いことが分かります。
車の減価分は2万円
では、本記事のテーマである車の減価分を計算してみましょう。車本体価格は400万円、総走行距離が10万kmになったら買い替える予定として計算してみます。
400万円×500km÷10万km=2万円
車を500km走らせることでの減価分は2万円という計算結果になりました。高速代、ガソリン代と合わせると約3万9000円です。よって、帰省する人数が2人の場合の新幹線代は1万3870円×2人=2万7740円なので、車より新幹線のほうが安いということになります。3人以上であれば車のほうがお得ですね。
まとめ
片道500kmの距離を車で帰省する場合、高速代とガソリン代に車の減価分まで含めると約3万9000円かかる計算結果となりました。新幹線の大人料金2人分より多く、3人分以上であれば少なくなるため、3人以上の乗り合いであれば車のほうがお得となります。
ただし、運転する労力、渋滞を含めた移動時間などお金に換算できない部分までも考えると、何人からお得になるのかは「個人の価値観による」と言わざるを得ないでしょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士