「青色の車の事故が多い」といわれるのはなぜ?車の色が事故率に関係あるのか検証!
配信日: 2023.07.27
ボディーカラーは、車選びでは重要なポイントの一つであるため、車の色と事故率の関係は、気になるところです。そこで今回は、車の色が事故率に関係しているのかを、検証してみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「青色の車の事故が多い」といわれるのはなぜ?
「青色の車は事故が多い」といわれる際に、根拠として引き合いに出される文献が「Using Colour to Sell」(Eric P. Danger著)です。この文献によると、車の色別の事故率を割り出したところ、青色がもっとも高かったようです。
ただし、1968年に出版された書籍であるため、現在も当てはまるのかと、疑問に感じる方もいらっしゃるようです。
一方で、事故と車の色の関係について、別の研究では、事故率の高い色については、違った結果も出ているようです。
色によって遠くに見えたり近くに見えたりする!? 青色はどっち?
車の色と事故に関係する要素に「膨張色と収縮色」「後退色と進出色」があります。同じ大きさのものでも、膨張色は大きく、収縮色は小さく見えるといわれています。
後退色は実際よりも遠く、進出色は近くに見えるとされ、周囲のドライバーは、距離感に錯覚を起こすことがあるようです。
青色は収縮色・後退色に分類され、実際よりも小さく・遠く見えるといわれています。これに加えて、青色は「落ち着く色」ともいわれており、周囲のドライバーは危険に対して、反応が遅れることが考えられます。
事故率が低いといわれるボディーカラーは?
一般に、事故率が低いといわれている車の色は、シルバー・白や暖色系のようです。シルバー・白は、昼夜問わず目立つ色で、光を反射しやすいことが特徴です。
暖色系の赤・黄・オレンジなどは、実際よりも近く・大きく見える膨張色・進出色でもあり、周囲のドライバーに、危険を察知してもらいやすい傾向にあります。
ただし「雪国では白は目立ちにくい」「本来は目立つ色も、風景によっては目立たないことがある」など、環境によって、一般的なデータや考え方が当てはまらないケースもあります。雨・霧の中やトンネルの中では、白やシルバーの車も目立たなくなるため、注意が必要です。
事故率と関係するのはボディーカラーだけじゃない! メンテナンスと安全運転を心掛けよう!
色以外に、「汚れている車」も要注意です。フロントガラスが汚れていると、視界不良になり、危険の察知が遅れるために危険です。またヘッドライトの黄ばみ、ワイパーの不具合なども、夜間や雨天時に、事故率を高める可能性があります。
走行中に、スマホやカーナビを操作する「ながら運転」や、睡眠不足・疲労時で注意力が落ちている状態での運転など、ドライバー自身の安全に対する意識も、重要なポイントです。車の色と事故率についての情報は、車選びをする際の参考にはなりますが、実際に事故を防止するためには、日頃のメンテナンスと、安全運転を心掛けましょう。
出典
Eric P. Danger “Using Colour to Sell” Gower Press 1968
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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