更新日: 2023.07.31 その他暮らし

上京以来ずっと「ミネラルウォーター」を買っています。水道水と比べてどれだけ損ですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

上京以来ずっと「ミネラルウォーター」を買っています。水道水と比べてどれだけ損ですか?
人間は生きていくうえで水分補給が欠かせません。都内在住のとある男性は、水道水を直接飲むことに抵抗があり、上京以来ずっとミネラルウォーターを購入しています。しかし、友人に話したら「水道水はそのまま飲めるのにもったいない」と言われたそうです。
 
一人暮らしの男性が1日に必要な飲み水をミネラルウォーターでまかなう場合、水道水と比べてどれくらい損なのかについて解説します。
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飲み水をミネラルウォーターのみでまかなう場合の年間費用

厚生労働省によると、私たち人間に必要な水分は1日2.5リットルです。食事から摂取できる水分1リットル、体内で作られる水分0.3リットルを引くと、1日に必要な飲み水は1.2リットルとなります。1年間に必要な水分量は、1.2リットル×365日=438リットルです。このことを踏まえて、ミネラルウォーターと水道水の年間費用を試算していきましょう。
 
自宅に2リットルのペットボトルの水を常備する場合、1年間に必要な本数は438リットル÷2リットル=219本です。ペットボトルの水の価格はメーカーや購入店舗によって異なりますが、スーパーマーケットやドラッグストアでは100円以下で購入できる商品もあります。
 
2リットル108円(税込)のペットボトル水を購入する場合、年間費用は219本×108円=2万3652円です。1日あたりの費用は64.8円、1ヶ月(30日間)あたりの費用は1944円です。
 
ただし、今回はあくまでも自宅に2リットルのペットボトルの水を常備し、飲み水をすべてそこからまかなった場合の試算です。職場で500ミリリットルのペットボトルの水を購入する場合、さらに費用がかさむでしょう。
 

飲み水を水道水のみでまかなう場合の年間費用

水道料金は水道管の呼び径によって異なりますが、一般家庭は呼び径が13ミリメートルから25ミリメートルのケースが多いといわれています。また、一般家庭の水道使用量は1ヶ月あたり11立米~20立米が目安です。これを踏まえて東京水道局のホームページを見てみると、従量料金は1立米あたり128円となります。
 
つまり、1リットルあたり0.128円です。水道を使用すると下水道料金もかかり、1ヶ月あたりの使用量が9立米~20立米の場合は1立米あたり110円(1リットルあたり0.11円)となります。
 
従量料金と下水道料金を合わせると、1リットルあたりの水道代は0.128円+0.11円=0.238円です。分かりにくいため今回は1リットルあたり約0.24円としましょう。人間1人あたりに必要な水分は年間438リットルなので、年間費用は438円リットル×0.24円=105.12円です。1日あたりの費用は1円以下、1ヶ月あたりの費用は10円以下となります。
 

ミネラルウォーターを購入するメリットは?

飲み水をペットボトルの水のみでまかなう場合、水道水と比較すると2万3652円ー105円=約2万3547円も損していることになります。水道料金には別途基本料金がかかりますが、自宅に水道を引いていない方はほぼいないため今回は計算しないものとします。
 
水道水のほうが圧倒的に安いことは一目瞭然ですが、ミネラルウォーターには味が良いという大きなメリットがあります。水道水のカルキ臭など独特のにおいが苦手な方も、ミネラルウォーターを購入するメリットはあるでしょう。
 

水道水のほうが圧倒的に安い

おそらく多くの方が想像したかと思いますが、ペットボトルの水を購入するよりも水道水を飲む方が、圧倒的に安いことが分かりました。今までペットボトルの水を購入していた方が、水道水に変えると1年で約2万3547円も節約できます。
 
ただし、「水道水の味やにおいが気になる」とか「水道水をそのまま飲むのはストレス」など、ペットボトルの水にはお金には変えられない価値を感じている方もいるでしょう。お金を選ぶのか、ストレスのない生活を選ぶのかは、あなた次第です。
 

出典

厚生労働省 健康のため水を飲もう講座
東京水道局 水道料金・下水道料金の計算方法(23区)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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