更新日: 2023.08.02 その他暮らし

iPhoneの「最新機種」は本当に必要?「毎年」「5年ごと」で生涯の差額はどれくらい? 費用を試算してみた

執筆者 : 佐々木咲

iPhoneの「最新機種」は本当に必要?「毎年」「5年ごと」で生涯の差額はどれくらい? 費用を試算してみた
今や多くの人にとって生活の必需品となったスマートフォンですが、みなさんは何年おきに買い替えていますか? 「毎年買い替える」、「機種代の分割払いが終わったら買い替える」、「壊れたら買い替える」など、個人の価値観によってさまざまでしょう。
 
本記事ではiPhoneを買い替えるタイミングの違いによって、生涯に使うiPhoneの機種代がいくら変わるのかを計算してみたいと思います。
佐々木咲

執筆者:佐々木咲(ささき さき)

2級FP技能士

iPhoneの価格

本記事での計算に使用するiPhoneの価格は、「Apple公式サイト」に記載されている金額とし、分割払いや下取り価格などもこちらを参照します。2023年7月時点における最新機種は「iPhone14」で価格は11万9800円(税込)からとなっています。
 

【買い替えるタイミング別】生涯に使うiPhone代

それでは、「毎年買い替える場合」、「機種代の分割払いが終わったら買い替える場合」、「壊れたら買い替える場合」の3パターンにおいて、生涯でiPhoneに使うお金を計算してみましょう。iPhoneの利用期間は20歳から80歳までの60年間とします。
 

毎年買い替える場合

常に最新機種を求める人は、ほぼ毎年買い替えるでしょう。例えばiPhone14を11万9800円(税込)で購入し、iPhone13を最大下取り額の6万6000円で下取りに出した場合、実質の支出は5万3800円となります。これを60年繰り返すと仮定した場合、生涯でiPhoneにかけるお金は、5万3800円×60年=322万8000円です。
 

機種代の分割払いが終わったら買い替える場合

次に、その時の最新機種を36回払いの分割で購入し、分割払いが終了した時点でまた最新機種を36回払いで購入を繰り返すパターンです。
 
iPhone14を11万9800円(税込)で購入する際には、3年前に購入したiPhone11を最大下取り額の3万3000円で下取りに出し、実質的には8万6800円を支払います。60年間だと買い替えが60年÷3年=20回訪れるので、iPhoneの総支払額は8万6800円×20回=173万6000円となります。
 

壊れたら買い替える場合

最後に、壊れたら買い替える場合です。壊れるタイミングは人それぞれですが、本記事では5年サイクルと仮定しましょう。
 
iPhone14を11万9800円(税込)で購入する際には、5年前のiPhone8を最大下取り額の1万1000円で下取りしてもらい、実質では10万8800円になります。これが60年のうちに60年÷5年=12回繰り返されるので、10万8800円×12回=130万5600円が生涯に使うiPhone代です。
 

毎年買い替える場合と5年おきでは約200万円の差に

iPhoneを「毎年買い替える場合」は322万8000円、「機種代の分割払いが終わったら買い替える場合」は173万6000円、「壊れたら買い替える場合」は130万5600円という結果になりました。毎年買い替える場合と5年おきとでは約200万円もの差になっています。
 
ただし、この金額は現時点におけるiPhone14をベースに計算している点に注意しましょう。iPhoneは物価高騰の影響を大きく受けており、2023年にリリース予定のiPhone15は過去最高値となることが予想されています。頻繁に買い替える人と壊れるまで使う人との差額は、さらに開くことが想定されます。
 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

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