更新日: 2023.08.03 その他暮らし

オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)の交換時期はいつ?放置すると起こりうるリスクとは

オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)の交換時期はいつ?放置すると起こりうるリスクとは
オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)とは、どのような役割がある部品なのでしょうか。
 
基本的な知識や、交換したほうがよい時期と費用について、紹介いたします。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)とは?

オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)は、自動で、クラッチの操作やギアを変えることができる、オートマチック・トランスミッション(AT)車に必要なオイルです。
 
動力の伝達のほか、歯車の潤滑、冷却、洗浄などの役割を持っています。フルードとは、液体を表す英語です。
 
ATFの略称のほか、オートマオイル、オートマチックオイルと呼ばれることもあります。自分でギアを変える、マニュアル・トランスミッション(MT)車と仕組みが違うため、用いられるオイルは、まったく別のものです。
 

交換しないとどんな不具合が起こる?

オートマチック・トランスミッション・フルードを交換せずに使い続けていると、徐々に劣化して燃費が悪くなるうえ、加速をスムーズに行えなかったり、シフトチェンジをする際に不具合が起こったりします。
 
また、走行不能など、大きなトラブルにつながるおそれもあるため、注意しましょう。
 
不具合が起こると、トランスミッションの内部を洗浄、もしくはトランスミッションそのものを交換する必要が出てきます。トランスミッション本体の交換には、より高額な費用がかかってしまいます。
 

交換に適した時期はいつ?

オートマチック・トランスミッション・フルードについては、走行距離が2万〜3万kmごとの交換が推奨されています。メーカー、車種によっては、4万kmや8万〜10万kmなど、もっと長い走行距離での交換が、推奨されているものもあります。
 
オートマチック・トランスミッション・フルードは、オイルが基本の製品のため、交換をしないまま走行していると、熱で酸化が起こり、金属の粉やスラッジといったごみによって劣化が進みます。
 
車を長期間快適に乗り続けるためには、定期的に交換をすることをおすすめします。
 

早めに交換したほうがいい車とは?

同じ車種でも、シビアコンディションで走行をしている車は、オートマチック・トランスミッション・フルードの劣化の進行が早いことから、早めの交換が推奨されています。
 
シビアコンディションには、未舗装路や雪道、デコボコ道など、条件が悪い道路での走行とか、山道や坂道の頻繁な走行、短い距離の繰り返し走行、低速での走行、長いアイドリング状態などが挙げられます。
 
シビアコンディションでの走行や状況が多い車は、車に多くの負荷をかけていて、エンジンオイルが適温で使われないことが多いため、劣化が早く進むと考えられています。
 

交換のための費用とは?

オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)を交換するためには、専門的な知識・技術が必要となることから、ディーラーやカー用品店などに依頼をして、行うことが一般的です。
 
店舗では「ATFチェンジャー」という専門の器具によって、残量や汚れを、無料でチェックしてもらえます。
 
交換方法は、ATFチェンジャーを使って、古いオイルを抽出して、新しいオイルを注入する循環方法と、ボディー下部のドレンボルトを外して、オートマチック・トランスミッション・フルードを排出させてから、新しいオイルを注入して入れ換える、オイル下抜きという方法があります。
 
交換のための費用は、5000〜3万円と、排気量によって幅があり、排気量が大きい車ほど、高くなっています。また、オイルの種類によっても、料金が異なります。
 

快適な走行のために定期的に交換しよう

オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)はオートマオイルとも呼ばれる、車の走行にとって欠かせない、重要なオイルです。交換をしないまま走行し続けると、シフトチェンジがうまくいかないとか、燃費が悪くなるといった不具合が生じて、走行不能に陥るおそれもあります。
 
所有している車種に推奨されている交換時期や、走行している状況を踏まえて、定期的に交換を行いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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