更新日: 2024.06.26 その他暮らし
祖父が「昔はエアコンなんかなくても大丈夫だった」、と気温30度でもエアコンを付けません。何度からつけるべきでしょうか?
例えば、気温が30度の状況で、祖父がそのような態度をとる場合もあるでしょう。孫としては祖父の安全性を重視し、適切なアドバイスをしなければなりません。
そこで今回は、夏にエアコンをつける気温の目安などについて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
何度になったらエアコンをつけるべき?
人によって暑さに対する耐性は異なるため、夏にエアコンをつける最適な気温を一律に決めるのは困難です。とはいえ、何らかの目安がないと、冷房の必要性を判断しにくい人もいるでしょう。
こうした場合には、環境省の「熱中症を防ぐためには」というガイドラインが参考になります。そこで挙げられている目安は28度で、室温をこの値に維持することが推奨されているのです。よって、外気温や室温をチェックし、少なくとも後者が28度を超えていたらエアコンをつけたほうがよいでしょう。
高齢者は感覚が衰えて暑さに気付きにくいため、体感を頼りにエアコンを運用するのはよくありません。温湿度計などの定期的な確認を習慣化し、使い始めるタイミングを逃さないことが大事です。
エアコンを日中だけ使う場合の電気代
エアコンの電気代についても目安を知っておきましょう。
全国家庭電気製品公正取引協議会は、電気の目安単価を31円/kWhと示しています。これにエアコンの消費電力をかけると、エアコンを1時間使用する場合に必要な電気代の目安を算出できるのです。エアコンの消費電力は製品によって異なるため、ここでは600Wとして計算を進めます。「600W×31円/kWh」という式で求められる金額は18.6円です。
日中だけ使うスタイルで、午前10時から午後6時まで利用した場合、1日の電気代は「18.6円×8時間」で148.8円になります。「148.8円×30日」により、1ヶ月あたりの電気代に換算すると4464円です。
この目安を見て高いと感じる人もいるかもしれません。しかし、熱中症などになって倒れ、健康を著しく害して命を落とすようなケースも見受けられます。これだけの電気代がかかるとしても、リスクの軽減には代えられないのが実情です。また、治療費や薬代などの医療費が発生すると、それだけで上記の金額を超える可能性もあるでしょう。
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効率的なエアコンの運用で熱中症などを防止
エアコンに関して、電気代の節約方法を知っていると、少し気軽に利用しやすくなります。
冷気が逃げないように、窓やドアの開閉をできるだけ減らすことが大事です。それらの隙間を専用のテープなどでふさぐことも効果を期待できます。
また、日中でもカーテンを閉めておくと、日差しや熱の侵入を抑制しやすいです。扇風機の風をエアコンから出る気流に当て、室内を巡らせることも節約につながります。室内の温度が均整化されて、非効率的な冷房を避けられるからです。
このような工夫も織り交ぜつつ、適切なエアコンの利用を心がけ、熱中症などの対策を実践しましょう。
室温が28度に達したら安全性を確保するためにエアコンの電源を入れよう!
現代の夏を乗り切るうえで、エアコンは必須といっても過言ではありません。使い始める気温や電気代の目安を把握して、うまく節約しながら利用するのが望ましいです。祖父などの身近な高齢者が使おうとしない場合、できるだけ早く話し合いの機会を持つ必要があります。
熱中症などのリスクが大きいことを説明し、上記の目安を踏まえて積極的な活用を勧めましょう。
出典
環境省 熱中症を防ぐためには
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー