更新日: 2023.08.07 その他暮らし
「老眼」は治せる?改善方法と治療にかかる費用をご紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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老眼の原因とは何か
老眼とは、年齢とともに目のピント調節機能が衰えて、近くのものが見えにくくなる現象です。老眼は加齢によって誰もが経験するものであり、完全に予防することはできません。
しかし、適切な対処法を知っておくことで、生活の質を落とさずに快適に過ごせます。本記事では、老眼の原因と仕組みを解説します。
老眼は水晶体と毛様体筋の衰えが原因
目にはさまざまな部位がありますが、老眼に関係しているのは「水晶体」と「毛様体筋」です。水晶体はカメラでいうレンズの役割をしており、毛様体筋は水晶体の厚さを調節してピントを合わせる筋肉です。
加齢により水晶体の弾力が失われると、毛様体筋で水晶体の厚さを調節しにくくなり、近くのものにピントが合わなくなってしまいます。これが老眼と呼ばれる状態で、一般的に40歳代半ばから自覚しはじめ、近視や遠視・乱視とは関係なく発症します。
加齢により誰でも水晶体が硬くなる
老眼は、加齢によって水晶体が硬くなることで起こります。水晶体は透明でゼリー状の物質であり、毛様体筋の力で形を変えますが、加齢とともに水晶体は固くなっていきます。水晶体が固くなるスピードには個人差がありますが、40歳代からはじまり60歳代にはほぼ完了するのが一般的です。
老眼は加齢により誰もが経験する現象であり、完全な形で予防することはできません。しかし、目のストレッチや栄養成分の摂取で目の疲れを和らげ、適切なメガネやコンタクトレンズを使用することで、目の負担を軽減することが大切です。
老眼を治すための手段:選択肢とその効果
ここでは、日常生活における注意点から眼科での専門的な治療まで、老眼を治すための手段について解説します。
老眼を軽減するには生活習慣が大切
実は、老眼の予防・改善には、日常生活に気をつけることが大切です。良い姿勢での読書や適切な照明を使うこと、目を酷使する作業では適切な休息を取るなど、できることは多々あります。
また、バランスの良い食事や適切な運動も重要で、特にビタミンAやβ-カロテン・タウリンなどを積極的に取るようにしましょう。
さらに、毛様体筋を鍛えることでも、ある程度は老眼の軽減効果があることが分かっています。遠くと近くを交互に見る体操や、眼球を回す運動など、老眼に効果的なストレッチを取り入れるのもおすすめです。
専門医による老眼治療を受ける
眼科での専門医による治療は老眼症状の改善に大いに役立ちます。老眼の症状を大幅に改善したい場合は、まず眼科で診察を受けてみるのがよいでしょう。
眼科では、適切な老眼鏡やコンタクトレンズの選択をサポートしてくれますし、場合によっては手術という選択肢も用意されています。
老眼の手術には、レーシックにより角膜を調節する手術や眼内レンズを埋め込む手術など、多彩な選択肢があります。手術をする場合はメリット・デメリットを考慮し、自分のライフスタイルに合うものをじっくりと検討するとよいでしょう。
老眼治療のための費用:準備するべき金額
次に、自己負担が必要な治療と、公的医療保険が適用される治療に分けて、それぞれの特徴や費用の相場を見ていきましょう。
医療保険適用外の費用は数十万円になる
眼内レンズをはじめとする老眼治療は、医療保険の適用外です。レーザーで角膜を削ってピント調整を矯正するレーシックは両目で約40〜50万円、目の中に矯正視力レンズを入れるICL手術では両目で約60〜80万円の費用がかかります。
公的医療保険が適用される病気・障がいの治療を受ける
老眼改善のために手術を受ける場合は保険適用外ですが、他の病気や障がいがある場合には、医療保険が適用される場合があります。
例えば、老眼と同じく多くの人がかかる白内障は適用対象です。白内障の手術は、白く濁ってしまった水晶体の代わりに人工レンズを入れる方法で、保険適用内のため約22〜60万円で手術ができます。
まとめ
保険適用内の病気・障がいを治療する場合には、老眼だけで治療を受けるよりも費用を抑えられますが、病院・クリニックによっても費用が異なるため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
老眼は生活習慣の見直しや専門医の治療を通じて、老眼の進行を抑えることは可能であり、その適切な選択が視力維持の鍵となるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー