更新日: 2023.08.09 その他暮らし
補助金終了でさらなるガソリンの値上げが不安… ガソリン代を抑える4つの方法とは
そこで本記事では、ガソリン価格の最新動向について解説し、ガソリン代を抑えるカギとなる「エコドライブ」のコツも紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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補助金終了でさらなる高騰!?
政府は2022年1月から、ガソリン価格を抑える補助金を石油元売り会社に支給してきました。
同年4月には、全国のレギュラーガソリンの平均価格を1リットルあたり168円に抑える目標を設定し、支給上限を引き上げることもありましたが、価格が落ち着きをみせてきたため段階的に縮小する方針に転換。2023年6月以降は168円を超えた分のうち一定の割合を補助し、補助率を2週ごとに1割ずつ引き下げる仕組みとなっています。
しかし、補助金の縮小や原油価格の上昇などによる価格上昇が続いており、資源エネルギー庁が公表している「石油製品価格調査」によると、2023年7月31日時点で176.7円と、10週以上連続の値上がりを記録しました。
補助金導入前の2021年12月20日時点の165.1円に比べ、10円近く高い状況となっています。補助制度は9月末で終了して10月以降はゼロとなる予定で、さらなる高騰が懸念されるところです。
この点について、政府は補助の継続に含みを持たせてはいますが、現段階では補助がなくなると考えていたほうがよさそうです。
エコドライブでガソリン代を抑えよう
ガソリン価格の先行きが不透明ななか、少しでもガソリン代を抑えたいと思う方も多いでしょう。
すぐに実践できる抑制方法の一つが、「エコドライブ」です。もともとは、環境保護の観点から推奨されるようになった運転方法ですが、燃費の低減にも大きな効果があるとされています。一般財団法人省エネルギーセンターの走行データに基づく調査では、燃料消費の削減量は25.7%に上ると試算しています。
エコドライブのポイントは、「発進」「巡航」「減速」「停止」の4つの走行形態ごとに最適な運転操作を行うことです。以下では、誰でも手軽に取り組める、エコドライブの主な4つのコツを紹介します。
発進時のふんわりアクセル
発進する際、無意識のうちにガッと強くアクセルを踏み込んでいませんか? まずは「やさしく、ふんわり」を意識しましょう。最初の5秒で時速20キロメートル程度の加速となるのが目安です。日常的に心がけるだけで、年間10%近くも燃費が向上するとされています。一呼吸を置いた穏やかな発進は、事故防止にも効果的です。
巡行中の定速運転
巡行中は、一定の速度をなるべく保持する「定速運転」を心がけましょう。急ブレーキ、急加速は燃費悪化の原因になります。前方との車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなりますので、車間距離にゆとりを持って走行しましょう。
停止時のアイドリングストップ
走行中、信号や踏切などで停止することが予見できたら、早めにアクセルから足を離しましょう。エンジンブレーキが作動し、燃費が2%程度改善されます。また、減速時や坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用するのも効果的です。
不要な荷物は載せない
不要な荷物はなるべく減らしましょう。環境省のウエブサイト「COOL CHOICE」によると、市街地では約100キログラムの重量増加で燃費が3%程度悪化するとのことです。
このほか、「出掛けるときは最低限の人数で乗車する」「キャリアなどの外装品は必要ないときは取り外す」といった小さなことから意識するとよいでしょう。
まとめ
本記事では、高騰が続いているガソリン価格の最新動向と、燃費向上に役立つエコドライブについて解説しました。
昨年からガソリン価格を抑えてきた政府の補助金は10月以降なくなる予定で、継続されるかは現時点で不透明です。さらなる価格高騰を覚悟したうえで、すぐに実践できるエコドライブなどの対策に取り組んでいきましょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
一般財団法人省エネルギーセンター エコドライブ技術案内
環境省 COOL CHOICE エコドライブ10の勧め
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー