更新日: 2023.08.15 その他暮らし

北海道は夏も涼しいから「エアコン不要」で電気代が安い? 気温や電気代を確認!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

北海道は夏も涼しいから「エアコン不要」で電気代が安い? 気温や電気代を確認!
北海道は本州よりも夏場の気温が低く、エアコンを使う機会が少ないという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。それでは、北海道の電気代は本州よりも安いのでしょうか?
 
本記事では北海道の夏と冬の電気代と気温との関係について、全国平均と比較のうえ、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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北海道の夏は涼しくても湿度対策が必須

北海道は夏の気温が低いので過ごしやすく、冬は寒さが厳しいことで知られています。一方で、本州は地域差はあるものの夏は暑く、冬は寒いですが、北海道ほど気温が低くなる日はほとんどありません。
 
そこで、まず北海道と東京ではどの程度平均気温が違うのか見てみましょう。こちらでは、気象庁が発表した2022年度の北海道札幌市と東京都の夏冬の平均気温、湿度を参考にしています。
 

・北海道の夏は7月がピーク

北海道では、6月は16.8度(湿度77%)、7月は23.1度(湿度78%)、8月は22.7度(湿度75%)です。7月でも23.1度と快適な気温ですが、湿度が70%台と高くなっています。そのため、除湿機やエアコンのドライなどを使用しなければならない日が多いことがうかがえます。
 

・北海道の冬は12月が最も気温が高い

北海道では、12月は-1.4度(湿度75%)、1月は-3.2度(湿度76%)、2月は-2.2度(湿度71%)です。北海道は最も湿度が低い4~5月で60%前後、それ以外の月では70%前後あります。気温を問わず、年間を通して湿度が高いといえるでしょう。
 

・東京都の平均気温と湿度

東京都の平均気温を見ると、6月は23.0度(湿度77%)、7月は27.4度(湿度79%)、8月27.5度(湿度79%)となっています。北海道と比較すると気温は6~4度高いです。冬は12月が7.5度(湿度60%)、1月が4.9度(湿度52%)、2月が5.2度(湿度53%)と、12月が最も高くなっており、北海道ほど湿度は高くありません。
 

8月は北海道の平均電気代のほうが安い

厚生労働省が行った令和4年「家計調査家計収支編」によると、1ヶ月当たりの電気代の全国平均は1万2678円でした。一方、北海道の年間平均電気代は1万3084円で、北海道のほうが406円高い結果です。
 
ちなみに、東京都区部の平均電気代は1万1220円、北海道札幌市の平均電気代は1万2875円となっています。
 

・北海道の夏場の平均電気代は約1万1000円

夏を6~8月とした場合、北海道の1ヶ月当たりの平均電気代は6月が1万1009円、7月が1万726円、8月が1万890円でした。北海道の夏の平均電気代は1万875円です。
 
北海道の夏の気温は低めで過ごしやすいですが、湿度が70%台と高いことから湿度対策が必須といえます。そのため、電気代は全国と比較してもほとんど変わりません。
 

・全国の夏場の平均電気代は約1万円

全国の夏場の1ヶ月の平均電気代は6月が9819円、7月が9813円、8月が1万1668円で、平均は1万433円です。8月頃になると暑さがピークを迎え、冷房の使用回数が増えるので電気代も1万円を超えています。
 

・北海道の冬場の平均電気代は約1万6000円

北海道の冬場は、気温がマイナスになる日もあるほど寒さが厳しいです。それだけに暖房は欠かせません。北海道の冬の1ヶ月当たりの平均電気代は、12月が1万6568円、1月が1万5782円、2月が1万6616円でした。単純計算で、1ヶ月当たり平均1万6322円です。
 

・全国の冬場の平均電気代は約1万4000円

北海道ほどではないとしても、本州も冬は寒くなる地域が多いです。冬の1ヶ月当たりの平均電気代は、12月が1万2824円、1月が1万2874円、2月が1万5239円となっています。冬場の平均電気代は1万3646円です。
 
北海道の同時期の電気代と比較しても差は3000円程度と、北海道と本州は夏も冬もほとんど電気代に変わりないことが分かります。
 

北海道の夏の電気代は特別安いわけではない

北海道は真夏でも平均気温が23度前後と過ごしやすいため、エアコンの冷房をつけなくても問題ありません。しかし、年間を通して湿度が高く、除湿機を使用した場合の電気代がかかると考えられます。冬は気温が低く、さらに湿度も高いのでエアコンが不可欠です。
 
北海道では湿度が電気代を高くする原因のひとつになっているといえるでしょう。
 

出典

総合政策部計画局統計課 家計調査
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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