車のサブスクは「お得」なの？サービス内容や車種ごとの費用相場をチェックしてみた

音楽やソフトウエアなど、さまざまなジャンルで利用できる「サブスクリプションサービス」。近年では、月々定額で、車のサブスクを利用する方も増えています。しかし、車のサブスクは、本当にお得なのでしょうか？　

今回は、車のサブスクを利用するメリット・デメリットと、車種ごとの費用相場を調べてみました。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

▼

1 車のサブスクとは？サービス内容をご紹介
2 車のサブスクのメリット・デメリットは？
3 車種ごとの費用相場をご紹介
4 仕組みを理解してから車のサブスクを賢く利用するのもあり！

車のサブスクとは？サービス内容をご紹介

サブスクとは、サブスクリプションサービスの略で、特定のサービスや商品を一定期間、定額で利用できる仕組みのことです。音楽配信サービス・動画視聴サービス・定期食材宅配など、さまざまなジャンルで、サブスクを利用する機会が増えています。

車に関しても、一定期間、毎月定額で車を利用できるサブスクがあり、毎月の支払額には、各種税金や車検費用などが含まれています。車の所有者はサブスクの会社になりますが、使用者は、契約している期間中は、マイカーのように利用できるという仕組みです。

車のサブスクと似たものに「カーリース」がありますが、厳密な定義は異なっても、諸費用コミの定額制で車を利用できるという意味では、同じサービスであるといえます。

「サブスクか、リースか」というよりは、サービス内容や料金を比較して、自分のライフスタイルに合うサービスを選ぶことが大切です。

車のサブスクのメリット・デメリットは？

車のサブスクには、以下のようなメリットがあります。

・まとまった資金なしで車に乗れる

車を購入する際には、多額の初期費用が発生します。カーローンを組む場合には、まとまった頭金が必要です。車のサブスクでは頭金が不要で、車に乗り始めてからも諸費用コミですので、まとまった額の出費が発生しません。

・好きな車が選べる、乗り換えられる

車のサブスクでは選択肢が広く、基本的に、全メーカーの好きな車種・グレードが選べます。契約満了時には車を返却して、別の車に乗り換えられることも、サブスクのメリットです。トヨタが好きな方はトヨタのサブスクなど、自動車メーカーが提供するサブスクを利用するのもよいでしょう。

車のサブスクを利用する際は、以下のデメリットに、注意が必要です。

・さまざまな制限がある

車のサブスクでは、車の所有者はサブスクの会社であるため、使用するにあたり、さまざまな制限がある点に注意が必要です。

例えば、毎月の走行距離に制限が設けられていたり、カスタマイズを自由にできなかったりします。これは、契約満了後に、車の価値が下がらないようにするためです。

同様の理由で、ペットやたばこで車内が汚れていたり、傷がついていたりすると、返却時に、追加料金を請求される場合があります。なお、契約満了時に、車がもらえるサービスもあります。

・契約途中の解約には違約金がかかる

車のサブスクでは、契約を途中で解約する際には、違約金が発生します。引っ越しなどで車が不要になる場合や、全損事故で廃車になる場合は、残金の一括請求や、違約金で高額の支払いが求められるため、注意が必要です。

サブスクの会社によって、契約期間や中途解約のルールは異なるため、将来を見据えて、無理のない契約をする必要があります。

車種ごとの費用相場をご紹介

車のサブスクを提供しているサービスには、「定額カルモくん」「MOTAカーリース」やトヨタ自動車の「KINTO」などがあります。「定額カルモくん」を例に、車のサブスクを利用して、毎月どれくらいの費用で車に乗れるか、車種ごとの費用相場を調べてみました。いずれも契約期間は11年、最安グレードの場合の月額料金です。

【軽自動車】

●ダイハツミライース　1万2820円～
●ホンダ N-BOX 1万8430円～
●スズキジムニー　2万1290円～

【コンパクトカー】

●トヨタライズ　2万4480円～
●日産ノート　3万1190円～
●ホンダフィット 2万5360円～

【ハッチバック】

●トヨタプリウス 4万2520円～
●日産オーラ 3万6910円～

【ミニバン】

●日産エルグランド 5万5720円～
●ホンダステップワゴン 4万1750円～

仕組みを理解してから車のサブスクを賢く利用するのもあり！

車のサブスクは、期間を決めて、毎月定額で車に乗れる便利なサービスです。ただし、中途解約の違約金や、契約満了時の返却の有無など、サービスによって、ルールは異なります。ライフスタイルや車の乗り方によっては、購入して所有するほうがよい場合があります。車のサブスクを利用する際は、仕組みをしっかりと理解してから、利用するようにしましょう。