中古車購入なら価格が大幅に下がった今が買い時!?相場下落の理由や購入時のポイントは？

一時は価格高騰していた中古車ですが、2022年9月頃から、下落を続けています。中古車の業界誌でも「暴落開始」が叫ばれ、「中古車は今が買い時」と、考える消費者も少なくありません。
 
そこで今回は、中古車の価格が下落している理由や、購入の際のポイントを解説します。

新車価格を上回ることもあった中古車市場が暴落開始!?

テレビ東京のニュース番組「WBS（ワールドビジネスサテライト）」で、中古車市場の暴落開始について、報道されました。
 
コロナ禍での世界的な半導体不足は、新車生産に深刻な影響を与え、中古車は、需要の高まりによる価格上昇が続いていました。人気車種の場合には、中古車価格が新車価格を上回る「逆転現象」が生じていたほどです。
 
しかし、中古車価格の上昇は、2022年9月頃をピークに収まり、それ以降は下落を続けています。ピーク時の高値では売れなくなり、高級車の中には、100万円単位で価格が下がっている車種もあるようです。
 

中古車の価格が下落している理由は？

中古車価格の下落は、半導体不足が解消されつつあり、新車の供給量が回復して、販売台数が増えていることが関係しています。新車が市場に出回れば、下取り車も増えて、中古車の流通量が増えます。
 
中古車の台数が増えても、需要は大きく変わらないため、一時は新車価格を上回ることもあった中古車の価格が、下がり始めたと考えられます。中古車の相場に影響を与えるのは、国内の需要だけではありません。
 
例えば、もともとロシアで需要が高かった日産リーフは、ロシアでの需要の低下により、相場が下落した車種として知られています。
 
ロシアとウクライナの戦争で資源が高騰した際は、資源国であるマレーシアの景気がよくなり、富裕層の間で人気の高かった日本の中古ミニバンが売れました。ところが、資源価格が落ち着くと、マレーシア国内の景気が後退し始めたため、日本の輸出業者は中古車の仕入れを控えるようになり、その結果、価格が下がっています。
 

中古車は今が買い時？ 購入時に押さえておきたいポイント

中古車の相場が下落しているなか、「今が買い時」と、考える方は少なくありません。
 
しかし、全ての車種が買い時であるわけではない点に、注意が必要です。価格が高い車種は、いまだに新車価格を上回っているケースもあり、狙い時の車種と購入を待ったほうがよい車種を、見極める必要があります。
 
例えば、「新車価格が値上がりした日産リーフは、中古車で購入するほうがお得である」という意見があります。価格下落幅が大きい高年式輸入車や、中古車流通量の多い車種は、欲しいと思ったときが買い時です。
 
人気車種の中には、まだまだ中古車価格の高い車種があり、購入を待つほうがよいケースもあります。
 
例えば、ランドクルーザーやジムニーなどの人気車種は、いまだに、中古車価格が新車価格を超えている状態です。アルファードも、中古車価格が高い人気車種の一つですが、新型車の販売が進んで、下取り車が中古車市場に流通するようになれば、価格が下がると考えられます。
 
車種だけではなく、販売店選びも、中古車購入時には、押さえておきたいポイントの一つです。中古車の価格高騰時に仕入れた車種が、在庫として残っている販売店も少なくありません。在庫を多く抱える販売店は、値引き交渉に応じやすいと考えられます。
 

愛車の下取り価格やリセールバリューも考えて、ベストタイミングを見極めよう！

中古車相場の下落は、中古車の購入を検討している方にとっては、チャンスです。ただし、愛車の下取りを考えているならば、下取り価格も下がっていることを、念頭に置いておく必要があります。人気車種であれば、多少高くても、売却する際には、高値で売れる可能性があるでしょう。
 
中古車相場の下落が続くなか、今が買い時なのか？購入を待ったほうがよいのか？について、見極めることが大切です。同時に、愛車の下取り価格やリセールバリューも考慮に入れつつ、車の買い替えのベストタイミングを見極めましょう。
 

出典

株式会社テレビ東京 テレ東BIZ 「【追跡】暴落開始！？ 中古車価格 “逆転現象”から一転」
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー