更新日: 2023.08.22 その他暮らし
「急成長」するeスポーツ市場。国内外の代表的な大会と賞金を紹介
このeスポーツは、どのようなものなのか、どのような大会が行われているのかについて、紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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eスポーツの定義や歴史
eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略であり、コンピューターゲームを用いて競技を行う、新しいジャンルのスポーツです。プレーヤーは、個人もしくはチームで競技を行います。
さらにeスポーツは、一般的なスポーツと同じように、イベントや大会で賞金を獲得したり、プロとして活動して、スポンサーシップや広告収益を得ていたりするプレーヤーも、数多く存在します。イベントや大会は、ライブストリーミングなどで多くの観客が視聴できるため、現在注目のエンターテインメントです。
eスポーツは、1980年代頃のコンピューターゲームが普及した頃から存在していました。認知が高まってきたのは2000年代で、eスポーツという名称が広まったことで、人々からの注目が集まったことがきっかけです。
その後、国内外でさまざまな大会が開催され、日本でも「一般社団法人日本eスポーツ連盟」が設立されて、人気も拡大しました。さらに、2020年代に入ると、コロナ禍により多くのイベントが中止となるなか、国内外のどこにいても、オンラインで参加可能なeスポーツが、いっそう注目されたのです。
eスポーツのジャンル
eスポーツにはさまざまなジャンルがあり、そのなかでも、主なジャンルとされている、三つのジャンルを紹介します。
一つめのFPS(ファーストパーソン・シューター)は、キャラクター目線で操作を行うシューティングゲームです。その場に自分がいるかのような臨場感が味わえるこのゲームは、チーム戦を行うことがあるため、戦略やチームワークが、勝敗においては重要といわれています。
次に、MOBA(マルチプレーヤー・オンライン・バトル・アリーナ)は、リアルタイムで、複数名のプレーヤーが仲間と協力して、敵陣を攻め合うゲームです。チームワークがカギとなる集団戦を用いたり、相手チームとの駆け引きをうまく使ったりして攻め合います。
そして三つめは、スポーツ系とジャンル分けされている、サッカーや野球、ゴルフなどのゲームです。なじみのあるスポーツですので、誰でも参加しやすいだけでなく、観客としても、よりスポーツ観戦感覚で楽しめます。このほかにも、決まったジャンルに当てはまらない新しいゲームが日々、誕生し続けています。
国内のeスポーツ大会
国内で最も大きな大会といわれているのが「RAGE(レイジ)」です。過去の大会では、人気ゲームでもある「ウイニングイレブン」「シャドウバース」「モンスターストライク」などが行われています。2022年秋の大会では、優勝者の賞金は1000万円でした。
このほかにも、国内にはさまざまな大会がありますが、国内の高校生が参加可能な「全国高校eスポーツ選手権」という大会も、日本では開催されています。この大会に賞金はありませんが、作品・部門ごとに優勝者を決めます。
国外のeスポーツ大会
eスポーツのオリンピックともいわれる代表的な大会は「WCG(World Cyber Games)」です。この大会では、開会式と閉会式が行われ、ジャンル・作品ごとに競われます。オンラインで観戦可能ですが、会場での観戦も可能です。
賞金額が高額であることも、国外大会の特徴ですが、世界的に人気のゲーム「フォートナイト」の大会「Fortnite World Cup」の2019年大会では、優勝賞金が総額3000万ドル(約33億円)でした。ソロ決勝戦のライブストリーム配信では、最大で230万人が世界中から勝敗を見守りました。
eスポーツの将来性
現在もeスポーツは、若者を中心に、世界中で急速に成長しています。スポンサーの投資などにより広告収益が増加することで、認知や人気も拡大が見込まれます。さらに、多くの学校でeスポーツを教育の場にとり入れており、プロのeスポーツプレーヤーを育成する学校も人気です。
また、オリンピックを運営している国際オリンピック委員会(IOC)も、2023年6月に「オリンピックeスポーツウイーク」を開催しました。ゲームは娯楽にとどまることなく、世界中をつなぐ新たなスポーツのジャンルとして、今後も目が離せません。
出典
一般社団法人日本eスポーツ連合オフィシャルサイト eスポーツとは
Epic Games, Inc. Fortnite Fortnite World Cup | 史上最高のトーナメント
国際オリンピック委員会 IOC オリンピックeスポーツウイーク
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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