更新日: 2023.08.23 その他暮らし

韓流ブームの経済効果が4兆380億円…ここまで人気の理由とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

韓流ブームの経済効果が4兆380億円…ここまで人気の理由とは?
現在の日本では、若者を中心に、韓流(はんりゅう)ブームがとどまるところを知りません。音楽、ファッション、コスメ、フードなど、あらゆるものが日本でも人気となり、専門店は連日、多くの人でにぎわっています。
 
今回は、なぜ韓国が、このように、日本をはじめ世界から注目を浴びるようになったのかについて、紹介します。
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韓国が4兆380億円もの経済効果を生んだ理由

毎日新聞によると、韓国経済研究院は、2017~21年における「韓流ブーム」を受けた経済効果(生産誘発額)が、37兆ウォン(約4兆380億円)に上るという報告を発表しました。
 
この背景にあるのは、世界的人気グループとなった「BTS」をはじめとしたK-POP人気と、動画配信サービスの普及による、世界からの「韓流ドラマ」への関心の高まりなどです。K-POPや韓流ドラマ人気に関連して、アーティストのファッションやメイクとか、劇中に登場する食べ物などにも注目が集まったことが、経済効果を生んだ理由ともいえます。
 

K-POP人気

日本では、今や「K-POP」というジャンルを確立したといっていいほど、韓国のアイドルやアーティストに注目が集まり、テレビなどのメディアでも大きくとりあげられています。
 
K-POPが人気となった理由としてあげられるのは、無料で、世界中の誰もが、K-POPに触れられるようになったことです。YouTubeでは、MV(ミュージックビデオ)がフルバージョンで観られるだけでなく、ダンスにフォーカスした動画(ダンスプラクティス)なども公開されており、SNSでも、写真や動画を視聴できます。
 
韓国では、日本ほどには、アイドルやアーティストの素顔をテレビで観る機会がないため、発信の手段としてSNSを用いたことが、結果的に、世界への進出にもつながったのでしょう。
 

韓流ドラマ人気

日本での韓流ドラマの人気は、今に始まったことではなく、さかのぼると、日本放送が2003年からの『冬のソナタ』がきっかけになっています。韓国のドラマは、豊富なジャンルに加えて、感動的なストーリーも多く、演技力の高い俳優がそろっていることでも、多くの人を引きつけています。
 
また2011年に、韓国国内でケーブルテレビ局が4局開局されたことも、韓流ドラマが栄える要因です。ケーブルテレビといっても、通常のテレビ局同様の番組構成で、ほとんどの家庭で視聴されています。ケーブルテレビ局がメディア参入して、それにともなって、ドラマの制作も盛んになったことで、さらにクオリティーが向上しました。
 
韓国は人口が少ないこともあり、動画配信サービスの普及を見越して、世界に向けたドラマの制作にいち早く取り組んでいたため、現在の人気は、その結果ともいえるでしょう。
 

食べ物やファッション、コスメ人気

K-POPや韓流ドラマの人気にともない、アーティストたちが身につけているファッションアイテムやコスメ、劇中に登場する食べ物にも、注目が集まりました。
 
Z世代を中心に、韓国ファッションを取り入れる若者が急増したことも、SNSを通して、いろいろな情報が得られるからです。コスメも、高品質であるだけではなく、コスパのよさやパッケージのかわいさで、多くの人に受け入れられました。
 
韓国の食べ物は、手軽に食べられる価格のものが多く、SNS映えするカラフルなものや、インパクトのあるものが多いことも、若者の心をつかんだ理由のひとつです。さらにコロナ禍で、海外旅行に行く機会が減ったことから、日本国内でも気軽に韓国料理を食べられるお店が急増して、ますます人気に火がつきました。
 

韓国から日本への関心も急増中

韓国のカルチャーに注目が集まるなか、LCC(格安航空会社)などの普及により、安価で手軽に、近場の韓国へ旅行できるようになったため、実際に韓国へ行って買い物をしたり、グルメを楽しんだりする人が急増しました。
 
しかし昨今では、韓国から日本を訪れる人も、増加傾向にあります。旅行者は20代以下の若者が多く、日本のポップカルチャーや日常生活を、実際に肌で感じてみたいという目的が多いようです。そのほかにも、日本の伝統文化に触れるという目的で訪れる旅行者も多く、日本への関心も高まっています。
 

出典

株式会社毎日新聞社 毎日新聞 韓流ブームの経済効果、4兆380億円
国土交通省 観光庁 訪日外国人消費動向調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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