更新日: 2023.08.26 その他暮らし
「交通系ICカード」は使い切ってから返却がおすすめ! 手数料無料で「預り金500円」が返金される方法を解説
本記事では、昔使っていた交通系ICカードが引き出しの奥に眠っているという人に向けて、手数料をかけずにチャージ分を払い戻し、預り金500円の返金を受ける方法を紹介します。
執筆者:入船みみ(いりふね みみ)
FP2級
交通系ICカードの払い戻しルール
まず、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードの払い戻しには、以下の2つの意味があります。
・チャージ残額の払い戻しを受ける
・カード購入時に支払った預り金500円の返金を受ける
Suicaは1000円、2000円など1000円単位で購入でき、例えば2000円で購入した場合には、1500円のチャージと500円の預り金という内訳になります。このような販売形式のため、交通系ICカード購入時の預り金500円を意識していない人も多いのではないでしょうか。
交通系ICカードを払い戻す場合には、チャージ残額から手数料220円を差し引いた額に預り金500円を足した金額が返金されます。例えば、1000円のチャージ残額がある場合、1000円から手数料220円を差し引いた780円に、預り金500円を足した1280円が返金されるルールです。
手数料無料で払い戻しを受ける方法
使っていない交通系ICカードを払い戻す際、チャージ額を現金化するための「手数料220円」に抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。その解決策として、「チャージを使い切ってから払い戻しを受ける」ことで手数料を無料にする方法があります。
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)HPのSuicaの払い戻し案内を確認してみましょう。
・入金(チャージ)残額が220円以下の場合は、預り金(デポジット)のみの返金
・残額が100円のとき払い戻しはなし。預り金500円のみ返金
・残額が0円のとき払い戻しはなし。預り金500円のみ返金
このルールは、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が発行するICOCAも同様です。つまり、チャージ残額を0円にしておくことで、手数料を差し引く元となるチャージ残額がなくなるので、手数料無料で交通系ICカードの払い戻しを受けられるのです。
交通系ICカードは電車の運賃支払いに限らず、コンビニや飲食店・物販店舗など利用可能な場所が数多くあります。日常生活で発生する支払い場面で交通系ICカードの残額を使い切ってから、払い戻し手続きをするとよいでしょう。
日常の支払いでチャージを使い切ってから払い戻しを
交通系ICの払い戻しをする場合には、チャージ残額を日常の支払いで使い切ることで、チャージ残額を有効に活用できます。交通系ICカードを決済に使える店舗も多くあることから、容易に残額を使い切ることができるのではないでしょうか。
SuicaやICOCAは利用に伴いポイント(JRE POINTやWESTERポイント)が貯まる仕組みがあるため、カードを複数枚に分散して持つことのデメリットもあります。使っていないSuicaやICOCAがある、という人はこれを機に賢く払い戻しをしてみてください。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 Suica 払いもどし
西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット ICOCA 払いもどし
執筆者:入船みみ
FP2級