更新日: 2023.08.30 その他暮らし
「生協」は一体どのような組織?生鮮食品がお得な理由を知りたい!
本記事では、生協の仕組みやお得に生鮮食品が購入できる理由をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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生協の仕組みとは?
生協は協同組合のひとつで、消費者が出資金を出し合って組合員となり、共同運営・利用する組織です。生協は組織の意思決定により事業や活動を進め、それに基づいた運営を行っています。運営に必要な人や会議体は「機関」と呼ばれ、「総(代)会」「理事会」「代表理事」「監事」が1948年に制定された生協法によって定められています。
全国各地にある生協はそれぞれ独立した法人です。地域で購買事業を行う「地域生協」や医療生協を行う「医療福祉生協」、大学生や教職員へ向けた「大学生協」などさまざまな種類があります。生協それぞれに事業や活動方針を決める機関を持ち、組合員から選定された理事会によって支えられています。
生協で行っている主な事業
生協が行っている主な事業は以下のとおりです。
●宅配
●店舗
●CO・OP共済(コープ共済)
●福祉・介護
●葬祭
●医療
宅配や店舗で食品・日用品の販売をするほか、病気や災害の保障、訪問介護・通所介護サービスなどさまざまです。
出資金はいくら?
生協の組合員になるには加入手続きが必要で、「出資金」の支払いが発生します。出資金の金額は加入する生協によって異なりますが、1口1000円程度で、積立登録増資や注文書増資によって出資金の増資が可能です。
1年間の事業や活動の運営で出資金に余りが出た場合は、総代会によって決定された出資高に応じた金額が配当されます。また、組合員を脱退する際は、出資金全額が返還されるという特徴もあります。
出資金の利用目的は、商品の仕入れや開発、宅配に使用するトラック、配送センター、店舗の拡充です。出資金の総額は、2022年度で約9284億円に上ります。
生協で販売されている食品はお得?
生協は「生協産直」という考え方があり、生産者と直接取引を行い生鮮食品の安定供給に努めています。それぞれの生協によって定められた品質要件を満たした産直品が販売されています。
市場価格や収穫量への影響を受けにくい取り組みを行っているため、安定した価格で生鮮食品が提供できるのです。「地産・地消」をテーマに、近隣の生産者がてがけた生鮮食品を販売しています。
また、コープ独自で生産・販売している「コープ商品」も、購入しやすい価格で販売されています。生協は物価上昇により家計に打撃を受けているご家庭の、強い味方となるでしょう。
安心・安全でお得な生鮮食品は生協にあり
生協が行っている事業は、出資金を出している組合員によって支えられています。安全で安心できる食品を求めている組合員と同じ考えを持っている生産者の取り組みがあるからこそ、生鮮食品が安定して提供されています。
少しでもお得に安全・安心な生鮮食品の購入を考えている方は、生協を利用するとよいでしょう。
出典
日本生活協同組合連合会 全国生協の総合概況
日本生活協同組合連合会 生協の組織運営
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー