更新日: 2023.08.31 その他暮らし
恋人が1日にタバコを「1箱」吸います。お金がもったいないし健康にも悪いので止めさせたいです
ただ、女性喫煙者と比較すると、男性喫煙者が圧倒的に多いことがわかります。そこで、今回は男性喫煙者に注目し、タバコにかかる費用や健康面でのデメリットについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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今後タバコが値上がりすると、1日1箱吸う人は年間で約23万円かかる
財務省によると、2023年4月現在での一般的な紙タバコ1箱(20本入り)は平均580円です。しかし、タバコは値上がりを続けています。2024年以降にさらに値上がりし、1本当たり3円(1箱当たり60円)ほど高くなる予定です。今後、タバコの値上がりをきっかけに、禁煙する人が増えると考えられています。
・年間にかかるタバコ購入費は約21万円
1箱580円として1日1箱吸う場合、1ヶ月間(30日とする)で1万7400円、年間で20万8800円かかります。年間での金額とはいえ、21万円もあれば、さまざまなことができそうです。
・もしタバコが値上がりした場合
2024年以降にタバコ1箱当たり60円の値上がりをすると、1箱の値段は平均640円ほどになると予想できます。値上がり後のタバコ購入費を算出すると、1ヶ月当たり1万9200円です。年間で23万400円かかり、値上がり前より2万1600円高くなってしまいます。
喫煙による健康面でのデメリット
喫煙によって精神的にリラックスできるという人もいますが、一方で健康リスクが大きいことでも知られています。あらためて、喫煙による健康面でのデメリットを見てみましょう。
・ガンのリスクが上がる
タバコの煙が有害であることは知られており、含まれている有害物質は200種類以上です。そのうち60種類ほどが、ガンのリスクを高めることがわかっています。喫煙が原因のひとつになるガンは、肺ガンや咽頭ガン、喉頭ガン、口腔(こうくう)ガンなどです。
さらに、体内に吸収された有害物質は血液とともに全身に流れるため、胃ガン、食道ガンなど、ほかの部位にガンが発生する場合もあります。
・動脈硬化を進める
喫煙は悪玉コレステロールを増やし、血圧を上昇させる原因になります。これらの原因が複数重なることで動脈硬化が進み、心疾患や脳疾患のリスクが高くなる可能性があるので注意しなければなりません。
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因になる
肺気腫、慢性気管支炎などを併発させるCOPDは、タバコ病としてその名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。階段をのぼるだけで息切れする、咳が頻繁に出るといった症状があり、悪化すると命にかかわる病気です。
禁煙するのに役立つ方法
年間にかかるタバコ購入費や健康リスクを考えると、禁煙するほうがよいといえるでしょう。ただ、喫煙期間が長かった人ほど禁煙するのには苦労する傾向があります。そこで、こちらでは禁煙のサポートになるグッズを紹介します。
・禁煙をサポートするアプリを活用する
スマホは普段から持ち歩いている人が少なくありません。そこで、いつでも場所を選ばずにチェックできる、禁煙アシスタントアプリを活用するのがおすすめです。
例えば、目標を達成するとご褒美がもらえるといった機能があるタイプは、やる気を応援して禁煙達成をサポートします。また、禁煙外来で処方される「禁煙治療用アプリ」は、喫煙したくなったときなどに適切な対処法をアドバイスしてくれるアプリです。
・喫煙したくなったときの対処法を考えておく
喫煙する人は、いつ自身がタバコを吸いたくなるのかわかるのではないでしょうか。そのようなときに備えて、喫煙したい気持ちに負けないように対処法を考えておきましょう。例えば、寝起きに吸いたくなったときはすぐに顔を洗いに行く、飲酒時に吸いたくなったら水を飲むなどが挙げられます。
禁煙は本人と話し合ったうえでアプリなども活用するのがおすすめ
タバコは今後も値上がりする可能性が高く、1箱640円になったとすると年間23万円ほど使うことになります。しかも、喫煙はガンやCOPDなどさまざまな病気を引き起こしかねません。できれば、禁煙するのが金銭的にも健康的にもよいでしょう。
ただ、喫煙は個人の自由ですし、無理強いは良い方法とはいえません。禁煙をサポートするアプリがあることも伝えて、本人に禁煙する意思があるかどうか話し合ってみましょう。
出典
厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」の結果
財務省 たばこ税等に関する資料
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー