更新日: 2023.08.31 その他暮らし

予約手段を変えると往復「1万円以上」お得に!? 誰でもできる帰省時の「交通費」を抑える裏ワザを紹介

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

予約手段を変えると往復「1万円以上」お得に!? 誰でもできる帰省時の「交通費」を抑える裏ワザを紹介
コロナ禍の行動制限が解除されたことで、お盆や年末年始に帰省する人々の数は増加しています。数年ぶりに帰省したという人もいることでしょう。帰省の手段は電車、飛行機、車などさまざまです。
 
そこで本記事では、4人家族(夫婦と小学生の子ども2人)で東京から大阪へ帰省する場合、各交通手段ごとに、お得に帰省するための技を具体的な金額も合わせて解説します。今回は東京から大阪という設定ですが、他の地域へ帰省される人にも共通する部分がありますので参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

自動車は深夜に高速道路を通過することで安く

3つの交通手段のうち、自動車での帰省は最も時間がかかるものの、1台分の費用で家族全員が移動できるため費用は最も抑えることができます。自動車で帰省する場合に、交通費を抑えるポイントは「高速道路のETC深夜割引」の活用です。この割り引きを活用することで高速道路料金を30%抑えることができます。
 
ETC深夜割引は、図表1のとおり、高速道路への入口か出口どちらかのタイミングを0時~4時、またはこの時間帯をまたいで走行すると適用されます。
 
例えば、東京から大阪まで(霞が関→吹田)を高速道路利用する場合の料金は、霞が関→東京で610円、東京→吹田で1万840円、合計1万1450円(ETC料金)です。それが、ETC深夜割引を利用することで、東京→吹田区間を7590円で利用することができ、合計金額も8200円に抑えることができます。
 
ETC深夜割引は上り方面と下り方面双方で適用されますので、行きと帰りで利用すれば往復分の交通費を抑えることができます。ETC深夜割引適用の時間帯から逆算しての出発、出口手前のサービスエリアで時間調整することがポイントです。なお、ETCでの通過が割引適用の条件であることには注意が必要です。
 
図表1
 
交通(1)
 
東日本高速道路株式会社 ETC深夜割引
 

飛行機は一括検索サイトと各航空会社のセールをチェック

飛行機は移動時間を最も短縮できる手段ですが、タイミングと航空会社の選び方次第で費用も抑えることができます。現在は、Peachやジェットスターなどに代表されるLCC(格安航空会社)も充実してきたため、これらを利用することで費用を抑えられます。
 
また、格安の航空券を一括で検索してくれるサイトもあるため、利用したい日にちを入力し、最も安い航空会社を検索することも可能です。
 
飛行機の航空券の値段は変動的です。自分が利用したい価格帯の航空券が出たタイミングで通知してくれるサービスもあるため、事前に通知設定をしておくことで格安の航空券を逃さず購入することができます。
 
また、航空会社のセールは早割から直前割などさまざまありますので、一括検索サイトで価格アラートをかけつつ、各航空会社の最新セール情報は公式SNSなどでチェックすることでお得な価格で航空券を購入することができます。
 
LCCは値段が安い分、サービスや座り心地が良くないという理由で避けている人もいるかと思います。筆者も実際に東京から大阪までLCCを利用しましたが、約1時間30分という時間であれば全く問題のない環境でした。値段に対して十分な内容かと思います。
 

新幹線はスマートEX予約(エクスプレス予約)の早割を活用することで購入窓口混雑も回避

料金は3つの手段の中でも高くなりがちですが、乗車時間の柔軟性や乗車時の環境などの安定性がより優れているのは新幹線ではないでしょうか。現在、新幹線の東京駅・品川駅から新大阪駅までの片道新幹線の正規料金は、「のぞみ」を利用する場合、自由席で1万3870円、指定席で1万4720円です(「ひかり」「こだま」利用の場合は320円引き)。
 
新幹線での帰省の場合は、「スマートEX予約」を使うことでお得に購入でき、かつ窓口での乗車券購入の混雑を避けることができます。スマートEX予約の場合、会員登録を行い、インターネットまたはアプリを通して特急券と乗車券を購入します。東京駅・品川駅から新大阪駅までの区間は1万4520円で200円お得です(通常期の普通車指定席の場合)。
 
また、年会費1100円を払えば「エクスプレス予約」を利用することができます。この場合の東京駅・品川駅から新大阪駅までの区間は1万3620円で1100円お得です。往復すれば年会費の元は取れますので、毎年決まって新幹線を使う方にはおすすめです。
 
また、乗車の21日前までの購入で割り引きされる「EX早特21ワイド」を使えば、東京駅・品川駅から新大阪駅までの区間は1万2370円となり2350円お得です。4人家族の場合、往復で約1万4000円もお得になります(子ども料金は半額のため割引金額も半分)。
 
さらに、2023年秋から新サービスとして「EX早特28ワイド」という乗車28日前までの購入でお得に購入することができるサービスが開始されます。この場合の東京駅・品川駅から新大阪駅までの区間は1万2240円で2480円お得です。
 

各交通手段の最適な方法を見つけて快適な帰省を

自動車、飛行機、新幹線、それぞれの交通手段ごとにメリット、デメリットはあります。帰省は家族にとって大切なイベントとなりますが、その分、特に遠方の場合は交通費もかなりの負担となります。
 
どの交通手段を選ぶにしても、それぞれの最もお得な方法を選ぶことで少しでも交通費を抑え、現地で家族とともに使うためのお金に回すことができれば、より充実した帰省イベントとなります。ぜひ、実践してみてください。
 

出典

NEXCO東日本 ETC 深夜割引

東海旅客鉄道株式会社 「エクスプレス予約」・「スマートEX」における価格体系の見直し及び新早特商品の発売について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集