更新日: 2023.09.05 その他暮らし

未婚者の「実家暮らし」は節約の武器になる! 世間体を気にすると損するかも?

未婚者の「実家暮らし」は節約の武器になる!  世間体を気にすると損するかも?
日本社会では、いまだに「大人の実家暮らし」に対する偏見や風潮が根強いものの、実はこれが節約の大きな武器になることがあります。近年の物価の高騰や不安定な雇用状況、将来への不安から、多くの未婚者が実家暮らしを選択しています。
 
実家暮らしには、家賃や光熱費、食費などの生活費を抑えることができるメリットがあります。また、親との時間を大切にすることで、精神的な安定も得られる可能性も考えられます。しかし、世間体を気にして1人暮らしを選び、経済的な負担を増やすことは本当にかしこい選択なのでしょうか。
 
この記事では、実家暮らしのメリットとデメリット、そして節約の観点からその効果を詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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1人暮らしVS実家暮らし! 費用比較で見える節約の実態

経済的な観点から考えると、実家暮らしは節約の大きな武器になり得ます。
 
2022年の総務省統計局の一人暮らしの平均消費支出調査によれば、1人暮らしの1ヶ月の平均消費支出は16万1753円です。また、保険マンモス株式会社の「実家暮らしの際、家に毎月いくらお金を入れているか?」調査では、その平均が約4万円であることが明らかになりました。また、お金を一切入れていない人も約3割にのぼっています。
 
これらのデータを比較すると、1人暮らしの平均消費支出が16万1753円に対し、実家暮らしの場合、家に入れる平均費用が4万円であるため、月々の節約額は約12万1753円になります。また、お金を一切入れていない場合、その節約額はさらに増え、16万1753円になります。
 
年間で見ると、この差はさらに大きくなります。お金を入れている場合でも、約146万1064円の節約になります。お金を入れていない場合は、約194万1064円の節約になります。
 

実家暮らしのデメリットは?

もちろん、実家暮らしには、プライバシーの制約や、親とのコミュニケーションが必要となるなど、1人暮らしにはないデメリットも存在します。しかし、経済的な観点から考えれば、実家暮らしは非常に効果的な節約方法であると言えるでしょう。
 
結論として、実家暮らしは、経済的な観点から見れば、非常に効果的な節約方法であると言えます。もちろん、プライバシーや親との関係など、考慮すべきポイントは多々ありますが、将来の経済的な安定を考えるうえで、一考する価値のある選択肢であるといえるでしょう。
 

世間体を気にする必要はない! 壮年未婚者の実家暮らしは増加傾向に

壮年未婚者の間で、親と同居すること、いわゆる「実家暮らし」も増加傾向にあります。これは、経済的な節約だけでなく、親の高齢化にともなうサポートの必要性やなどが挙げられます。
 

世間の目を気にすることのメンタルへの影響

世間の目を気にしすぎることは、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。特に、壮年期においては、キャリアや家庭環境など、多くのプレッシャーにさらされることが多いため、自分自身の幸福を優先することが重要です。
 
実家暮らしを選ぶことで、経済的な負担を軽減し、メンタルヘルスを保つ手助けになることもあるでしょう。
 

親と同居する未婚者の増加背景とそのメリット

親と同居する未婚者が増加している背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、経済的な節約の観点で、さらに親の高齢化により介護の必要性が高まる中、親と同居することで、相互のサポートが可能になります。
 
さらに、メンタルヘルスの観点からも、親との同居がメリットとなるケースが多いです。親とのコミュニケーションが、メンタルヘルスを保つ一助となることが多いのです。
 

まとめ

未婚者の実家暮らしのメリットと、世間体を気にすることのデメリットについて解説しました。結論として、実家暮らしは、経済的な節約、親のサポート、メンタルヘルスの保持といった多くのメリットがある選択肢です。
 
1人暮らしの平均消費支出と比較して、実家暮らしは月々約12万1753円〜16万1753円、年間では約146万1064円〜194万1064円の節約になります。世間の目を気にしすぎず、自分にとって最適な選択をすることとよいでしょう。
 

出典

保険マンモス株式会社 「実家暮らしの際、家に毎月いくらお金を入れているか?」
総務省統計局 一人暮らしの1ヶ月の平均消費支出
国土交通省 住まい方の変化
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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