更新日: 2023.09.20 その他暮らし

実家で板垣退助の「百円札」を見つけました。今でも買い物に100円として使えるのでしょうか? 高く買い取ってもらえる場合もあるのですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

実家で板垣退助の「百円札」を見つけました。今でも買い物に100円として使えるのでしょうか? 高く買い取ってもらえる場合もあるのですか?
日本では、しばしば新しい紙幣が発行されます。新紙幣の発行が始まると、旧紙幣の製造や発行はされません。しかし、旧紙幣の中には継続して使用が可能なものがあります。
 
今回は、板垣退助の百円札にフォーカスし、今でも買い物に使用できるのかどうかについて解説します。また、買い物以外の使い道や扱いについても考えてみましょう。
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板垣退助の百円札の概要

これまで、日本では2種類の百円札が発行されています。1枚は「A百円券」と呼ばれる、聖徳太子が肖像画として描かれた百円札です。このA百円券は昭和21年に発行が開始されたA券のうちの1種であり、同時期にA十円券、A五円券、A一円券も発行されました。
 
もう1枚の百円札が、板垣退助の肖像画が描かれたものです。これは昭和25年から28年にかけて発行されたB券の1種であり、「B百円券」と呼ばれています。ちなみに、同時期にはB千円券、B五百円券、B五十円券も発行されています。それまでなかった千円札や五百円札が登場したのは、戦後のインフレへの対応のためにとられた措置です。
 
板垣退助の百円札は、昭和28年の12月1日に発行が開始されました。支払停止日は、昭和49年の8月1日です。板垣退助の肖像画が描かれているのが表面となり、裏面には国会議事堂が描かれています。板垣退助は政治家であり、国会を創った人物とも称されているため、このようなデザインになったと考えられます。
 

百円札は今でも使える

板垣退助の百円札は、今でも買い物で使用可能です。その場合、金額は100円として扱われます。古いものだからといって、それ以上の金額で買い物できるわけではありません。板垣退助の百円札に限らず、聖徳太子の百円札や千円札、岩倉具視の五百円札、二宮尊徳の一円札など20弱の旧紙幣が、それぞれの額面で使用可能です。
 
ただし、店舗によっては使えないケースもあるので注意しましょう。例えば、店員が旧紙幣の使用を避けている場合などです。旧紙幣に馴染みのない人も多く、即座に本物か偽物かを見分けるのは容易ではなく、使用を拒否している店舗もあるでしょう。
 
また、多くのセルフレジでは百円札にまで対応していないので、精算手段がセルフレジのみの店舗でも使用は困難です。
 

・百円札は百円玉と交換可能

板垣退助の百円札を100円として買い物に使いたいのであれば、現在、発行・流通している100円玉と交換するとよいでしょう。日本銀行の本店や支店では、旧紙幣や旧硬貨を最も新しい紙幣や硬貨と交換してくれます。
 
ただし、その場合でも額面は変わりません。百円札は百円玉と交換されます。
 

状態によっては買取も可能

板垣退助の百円札は、そのまま使用するにしろ、交換して新しいお金に引き換えるにしろ、100円の価値しか持たない点は変わりません。しかし、買取に出せば、それ以上の価値となる可能性があります。
 
板垣退助の百円札は最初期・前期・後期と発行の時期によって価値が変わります。最初期発行のもので未使用であれば、数千円で買い取ってもらえるケースもあるでしょう。使用済みでも美品であれば、1000円前後での買取を可能としている専門店もあります。
 
よほど状態がよくなければ額面通りの買取価格とはなりますが、使用や交換の前に買取査定に出すのも一つの選択肢となりそうです。
 

板垣退助の百円札は100円として使う前に買取査定に出してみよう

板垣退助の肖像画が描かれた百円札は、現在でも100円として買い物で使用できます。ただし、使用が難しい店舗もあるため、事前の確認が必要です。
 
100円として使いたい場合は、日本銀行の本店・支店で100円玉との交換も可能です。最初期に発行されたもので未使用、あるいは美品であれば、紙幣や硬貨の取り扱いショップなどで額面以上で買い取ってもらえる可能性があります。使用や交換の前に、一度買取査定に出してみるとよいでしょう。
 

出典

国立印刷局 お札の基本情報~過去に発行されたお札~
財務省 昔のお金は使えますか
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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