更新日: 2023.09.21 その他暮らし

フィッシング詐欺は「生活インフラ」がターゲット? 注意すべきサービスと通知とは

フィッシング詐欺は「生活インフラ」がターゲット? 注意すべきサービスと通知とは
携帯電話やスマートフォンに、知らない相手からメールやメッセージが届いた経験はありませんか。送信者が、実在している通販サイトや電力会社などである場合、疑わずに添付されたURLをクリックしてしまったという人も少なくないでしょう。
 
フィッシング詐欺の手口は年々巧妙化しており、見破るのが難しくなっています。今回は、フィッシング詐欺の特徴や有効な対策について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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急増中のフィッシング詐欺! 知っておきたい手口の特徴

まず、フィッシング詐欺の概要と近年の傾向について説明します。
 

フィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺とは、電子メールやSMS(ショートメッセージサービス)を使用して個人情報を盗み取る行為をいいます。
 
送信者は宅配業者などを装って、不在通知や請求に関する内容のメールを送り、添付したURLにアクセスするよう仕むけます。URLをクリックすると、公式サイトにそっくりなニセのサイトに誘導されるため、だまされてしまう人も少なくありません。
 
偽サイトにログインすることで、個人情報などを盗みとられ悪用されてしまう、そこから先のサイトへ誘導され不要な料金を支払ってしまう、などの被害にあう可能性が高いので注意が必要です。
 

最近のターゲットは「生活インフラ」

フィッシング対策協議会の報告によると、2023年7月時点のフィッシング報告件数は11万7024件です。6月の報告件数よりは少ないものの、2022年よりも増えています。
 
特徴として、多くの人が知る大手通販サイトや金融系ブランドの名をかたった内容が多い傾向にあります。電気やガス、携帯会社など、実際に利用している企業やサービスをターゲットにしているため、被害があとを断ちません。
 
生活に不可欠なインフラに関して、「至急お支払いください」や「期日までに対応が必要です」といった内容のメールが届いても、焦らず冷静に発信者情報などを確認し、対応しましょう。
 

今すぐできる! フィッシング詐欺に有効な5つの対策

ここで、フィッシング詐欺に遭わないための5つの対策を紹介します。

【フィッシング詐欺被害を防ぐ対策】

●ソフトウェアを最新の状態にする
●アプリは正規ストアからインストールする
●不正メール対策が充実したメールサービスを利用する
●迷惑メールフィルターを使用する
●メールアドレスを変更する

まず、スマートフォンなどモバイル端末のソフトウェアを、最新の状態にアップデートしましょう。セキュリティのサポートを万全にしておくことが大切です。
 
また、正規のアプリストア以外でアプリをインストールすると、個人情報が盗まれてしまう場合があるため、注意しましょう。
 
メールサービスを選ぶ際、送信ドメイン認証に対応しているものや相談窓口があるものなど、不正メール対策が充実しているかどうかは重要なポイントです。そして、多くのメールサービスには、「迷惑メールフィルター」機能があります。フィルター機能を使えば、迷惑メールの一種であるフィッシングメールも検知され、削除されます。
 
すでにフィッシングメールが多数、届いている場合、メールアドレスを新しく作り直しましょう。迷惑メールが届くということは、メールアドレスやパスワードなどが漏えいしていることを意味します。漏れてしまった情報は完全には消せないため、アドレスの変更が必要です。
 

まとめ

電気やガス、携帯、通販サイトなど身近な「生活インフラ」をうたったフィッシング詐欺が増えています。こうした詐欺の被害に遭わないためには、手口の特徴を把握し、冷静に対応することが重要です。迷惑メールフィルターを使用したり、ソフトウェアを更新したり、不正メールへの対策を行いながらインターネットを楽しみましょう。
 

出典

総務省 「安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイト(フィッシング詐欺に注意)」
フィッシング対策協議会 「2023/07フィッシング報告状況」
フィッシング対策協議会 「利用者向けフィッシング詐欺対策ガイドライン2023年度版」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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