更新日: 2023.09.26 その他暮らし

銀行口座は2つ以上持っているほうがいいって本当? 使い分けるメリットと使い分け方法は?

銀行口座は2つ以上持っているほうがいいって本当? 使い分けるメリットと使い分け方法は?
給与の振込みをはじめ、公共料金やクレジットカードの引き落としなど、銀行口座はいろいろな場面で活用されています。もちろん、銀行口座の活用方法は人それぞれで、口座数も個々によって異なります。
 
ここでは、銀行口座を2つ以上持っている人の実態や、使い分けるメリット、使い分け方法についても解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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2つ以上の銀行口座を持つ人はどれくらい?

銀行口座は、お金の振込みや料金の引き落としなどを形として残せるため、家計簿代わりにすることも可能です。ライフスタイルに合わせて複数の銀行口座を使い分けるのもよいでしょう。
 
実際、マイボイスコム株式会社による「MyEL銀行の使い分けに関するアンケート調査」では、2つ以上の銀行口座を持っている人の割り合いは、全体の約88%との調査結果があります。
 
ちなみに、こちらのデータには同一銀行内で複数口座を所有する場合も含まれますが、休眠口座は口座数として反映されていません。そのため、休眠口座を入れると、複数口座所有者は調査結果よりも多くなる可能性が出てきます。
 

銀行口座を使い分けるメリットとは

上記調査からは、2つ以上の銀行口座所有者のうち、用途に応じて使い分けている人が約86%いることもわかりました。ここでは、銀行口座を使い分けるメリットについてみていきます。
 

お金の管理に役立つ

銀行口座が1つの場合は口座残高の把握に便利ですが、残高に余裕があると油断して多く引き出してしまうこともあります。また、このようなお金の使い方をしていると、入院など不測の事態が発生したときにあわててしまうでしょう。そのような場合、複数の銀行口座があるとお金の管理に役立ちます。
 

貯金をしやすい状況ができる

持っている口座の銀行が生活圏にあるとお金の入出金に便利ですが、そのために使いすぎることもあるでしょう。安易な支出ができない口座を持つことも考えましょう。提携先ATMが少ない銀行を利用することも一案です。このような工夫をすることで、貯金がしやすい状況ができてきます。
 

リスク対策にもなる

銀行口座が1つの場合、利用している銀行にシステムトラブルがあると、急な出費に間に合わなくなります。また、銀行の経営破綻対策として、1つの銀行に預けるのは1000万円以内にとどめることが大切です。複数の銀行口座を持つことで、預け先銀行のリスク対策にもつながります。
 

上手な使い分け方法も押さえておこう

先述した調査では、5つ以上の銀行口座所有者が全体の約32%いることもわかりました。ただし、銀行口座が多ければよいとは限りません。ここでは、銀行口座の上手な使い分け方法について解説します。
 

銀行口座は3つが理想的

同調査で最も多い所有口座数は3つで、全体の約23%を占めています。銀行口座が3つの場合「メインの口座」「貯金用口座」「サブの口座」に分けるとよいでしょう。
 
メインの口座では、給与振込みや各種引き落としなど日常の生活費管理を行います。貯金用口座は文字どおりお金を貯めるための口座です。効率的に貯金するためには、給与振込日に一定額を移し替えておくとよいでしょう。
 
サブの口座は臨時出費をカバーするものです。こちらの銀行口座を持つことで、貯金用口座に手をつけなくても済みます。
 

余分な銀行口座は整理しよう

目的に合わせて銀行口座を作ることで、それぞれの残高の把握がしやすくなります。ただし、あまりにも数が多いと管理の手が回らなくなるので、思い切って整理することも必要です。また、同じ銀行では新たな口座開設をできないのが一般的です。既に複数の口座を持っている人は1つにまとめるのもよいでしょう。
 
ちなみに、10年以上使わない銀行口座は休眠口座になります。その場合でも引き出しは可能ですが、余分な手間がかかってきます。
 

銀行口座は2つ以上が望ましい!お金を管理しやすい環境を整えよう

複数の銀行口座を持つことで、お金の管理や貯金をしやすい状況がつくれるほか、預け先銀行のリスク対策などに役立つことがわかりました。
 
お金を計画的に貯めるためには、日常的に使うメインの銀行口座のほか、貯金用口座、サブの口座をつくることも大事なポイントです。そのうえで、使わない銀行口座を整理してお金を管理しやすい環境を整えましょう。
 

出典

マイボイスコム株式会社 MyEL [29707] 銀行の使い分けに関するアンケート調査(第4回)
金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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