更新日: 2019.01.11 その他暮らし

念願のマイホーム!でもちょっと待って!建てた時から考えておくべき、将来の不安とその対策は?

執筆者 : 山本美紀

念願のマイホーム!でもちょっと待って!建てた時から考えておくべき、将来の不安とその対策は?
手に入れた念願のマイホーム。綺麗で快適な家族の空間…。できるだけ長くこの状態を保っていきたいですよね。

とはいえ、どんなに丁寧に暮らしていても、家の外壁や外に備え付けられているものは、雨風や直射日光を受け続ける中で、経年劣化は避けられません。

建てたばかりのピカピカの状態からは想像がつきにくいものですが、頑張って手に入れたマイホームを長く快適に保つためにも、早い段階からそのメンテナンスについて考えておきましょう。
山本美紀

Text:山本美紀(やまもと みき)

CFP(R)認定者

家計整理アドバイザー 認定講師
第一子出産直前にお金についての知識の必要性に気づき、ファイナンシャルプランナーの勉勉を始め、CFP(R)取得。
 
現在は、同じ母として、子育て真っ最中の方々が抱える<将来の生活費>や<教育費>に対する不安に対し、ライフプラン作成を中心に、それぞれの事情に合わせたきめ細やかなアドバイスをしたり、≪家計整理アドバイザー≫として、日々の家計整理に悩みを持つママ向けに【お金の整え方】のセミナーを開催し、好評を得ている。
 
ママ達のお金の不安に共に向き合い、解消することで、家族や自身の夢に向かって【イキイキ】活動するママを増やしたいと願い、活動中。
http://miki-lifedesign.com/

メンテナンス費用は、購入時から毎月積み立てがベスト!

家のメンテナンスは、取得から大体10年経った頃に必要になってきます。
 
マイホーム取得時期は、お子さんが生まれる前後のご家庭が多いといわれています。そうなると、メンテナンスが必要になるのはお子さまが10歳前後、小学校高学年の頃にあたります。これから中学・高校、そして大学と教育費がかかるため、お金を貯めておきたい時期です。
 
また、中学受験をお考えの方ですと、この辺りから塾通いが始まるなどして、教育費が一気にかかってきます。そんな時期に家のメンテナンスでも多額な出費となると、とても負担が大きくなります。
 
しかし、ここで「費用が工面できないから、まだ先でいいかな」とメンテナンスを先送りにしていると、後々大きな修繕が必要になります。結果として、さらに多額の費用が発生してしまう可能性があるのです。
 
そうならないためにも、ぜひ今から!10年後のメンテナンス費の積み立てを始めておくことをおすすめいたします。
 

主に考えておきたいメンテナンス費用

◆外壁・屋根

やはり、最も傷みやすいのが、四六時中雨風などにさらされる、家の外壁や屋根です。家の広さや建材により、準備が必要な額は違いますが、一般的に100万円~150万円ほどの費用がかかります。
 

◆給湯器

メーカーにより、多少耐用年数に違いはありますが、給湯器も10年が目安になります。費用の目安は30万円~40万円です。
 

◆水回り(洗面所・トイレ・浴室)

毎日掃除していても、水回りの設備は、部品の交換などが定期的に必要になると考えておいた方が良いでしょう。定期的な点検をして大きなトラブルを防ぎましょう。
 

ではいくら積み立てる?

実際に、いくら積み立てるかを考えてみましょう。
 
マイホーム取得から10年後に、外壁・屋根メンテナンス、給湯器の交換を行い、約150万円費用が必要になると仮定します。
 
150万円÷10年÷12カ月=1万2500円
 
上記の計算から、毎月1万2500円の積み立てが一つの目安となります。もし、既に5年が経過しているという方であれば、その倍額の2万5000円を目安に積み立てということになります。この費用は、年数が多少ずれるとはいえ必ずかかる費用として、他の貯金とはしっかり区別しておきましょう。
 
住宅ローンの引き落とし専用口座をお持ちの場合は、その口座に【毎月の住宅ローン支払い金額+メンテナンス積立金額】の合計額を、入金してしまうことをおすすめします。住宅専用の口座に移すことで、他の用途には絶対に使わないようにします。
 
私たちの暮らしの土台を支えてくれるマイホーム。日々のケアを大事にし、長期的にもしっかりいたわってあげてくださいね。
 
Text:山本美紀(やまもと みき)
CFP(R)認定者,家計整理アドバイザー 認定講師