更新日: 2023.09.28 その他暮らし
希望の日程で車検の予約が取れませんでした。車検切れの期間がありますが運転したらダメでしょうか?
そこで、今回は車検切れになったらどのようなデメリットがあるのかについて解説していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車検の有効期間とは?
道路運送車両法第61条によって、車検には有効期間が定められています。そのため、期限が切れる前に車検を受けなくてはなりません。車検の有効期限は、車の区分ごとに異なります。
自家用乗用自動車と軽乗用自動車の場合、初回検査の有効期間は3年、継続検査の有効期間は2年です。一般的に、車検は満了日から1カ月前以内に受け、有効な自動車検査証の交付を受ける必要があります。
もちろん、1カ月前よりも前に受けることも可能です。しかし、その場合、次の満了日が早くなってしまいます。ちなみに、車検切れの車でも検査を受けることは可能です。この場合、車検にかかる料金が割高になることはありません。
車検切れのデメリットとは?
道路運送車両法第58条によって、車検切れの車で公道を運転することは禁じられています。もし、違反した場合は道路運送車両法108条によって「30日間の免許停止」「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられます。
さらに、車検が切れていると自賠責保険も同時に切れている可能性が高いでしょう。自動車損害賠償保障法第5条により、無保険の車を運転することは禁じられています。無保険の車を運転していた場合、自動車損害賠償保障法第86条によって、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられます。車検が切れる前に、検査を受けることが大切です。
国土交通省の対策とは?
国土交通省では、2023年より、改正自動車損害賠償保障法(自賠法)成立時の附帯決議(無車検車・無保険車の排除のための適切な措置を早急に講じる)に基づき、車検切れの車をなくす対策を強化しています。
まず、車のナンバープレート番号を読み取ることによって、公道を走る車検切れの車を割り出す装置を増やしていることが挙げられるでしょう。
次に、2023年7月より、車の所有者が車検切れに気づきやすくなるように車に貼る検査標章(車検ステッカー)の位置を運転席側上部に変更しました。このほか、国土交通省では車検切れの車の使用者に対して注意喚起ハガキを送付することも行っています。国土交通省が車検切れ対策に力を注ぐ主な理由は以下の通りです。
整備不良の場合、事故が起きやすい
車検を受けることによって、車が保安基準を満たしているかどうか分かります。もし、基準を満たしていなければ整備が行われるため、事故を未然に防ぐことができるでしょう。
自賠責保険切れの車をなくしたい
上述したように、車検切れの車は同時に自賠責保険が切れている可能性も高い傾向です。事故が起きた場合、何の保障もない事態に陥りやすいデメリットがあります。
車を使った犯罪を防止したい
無車検の車は、犯罪に使われやすい傾向があります。
罰則あり!有効期限が過ぎる前に車検を受けよう!
道路運送車両法第61条によって、車検には有効期間が定められています。そのため、「車検が少し切れているけど運転しちゃえ」といった安易な考えは非常に危険です。
万が一、車検切れの車で運転した場合、「違反点数6点」「30日間の免許停止」「6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科せられるため、注意しましょう。国土交通省では、車検切れの車をなくす対策を強化中です。もし、車検の有効期限が過ぎている場合は、速やかに車検を受けてから運転するようにしましょう。
出典
国土交通省 報道・広報
一般社団法人日本自動車会議所 自動車産業インフォメーション
e-GOV 道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)
e-GOV 自動車損害賠償保障法第5条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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