更新日: 2023.09.28 その他暮らし
カフェで「リモートワーク」は本当に電気代の節約になる? コーヒー1杯でねばるのはマナー違反? 注意点も解説
しかし自宅で仕事していると、会社にいると発生しない電気代の負担が発生するので、毎月の電気代が増えてしまうケースは少なくありません。電気代を少しでも抑えるために自宅以外の場所としてカフェでリモートワークをすると、最終的な電気代節約につながるのでしょうか。
本記事では、電気代節約のためにカフェでリモートワークするのは本当に効果があるのか、自宅以外で仕事をする際の注意点についても解説するので、気になる人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自宅でリモートワークすると電気代が増える
自宅でリモートワークすると電気代が増えるのは、以前までなら会社に居た時間にも自宅でパソコンやエアコンを稼働しているのが理由です。エアコンの稼働時間や設定温度を調整すれば多少は抑えられますが、どうしてもある程度は増えてしまうのは仕方ないと想定しておきましょう。
総務省の家計調査によると、2022年の単身世帯の水道光熱費は平均で月額1万3098円・年額15万7176円ですが、リモートワークをすればこの平均額を上回る可能性は高いです。
カフェでリモートワークをすると節約になる?
カフェでリモートワークをすると水道光熱費の節約になると考える人もいますが、実際には節約につながらないケースが多いでしょう。
カフェは誰でも無料で使用できる場所ではなく、ルールやマナーから考えても注文をしなければなりません。注文していない状態はもちろんのこと、長時間滞在することを禁止しているカフェが多く、店内がすいていたとしてもマナーは守る必要があります。
例えば、朝にコーヒーを1杯だけ注文して夕方まで滞在することを明確に禁止しているカフェは多くないでしょう。しかし、そういった行為はマナー違反であり、長時間滞在するなら定期的に注文するべきです。
仮にコーヒーやランチを注文しながらリモートワークをするとして、毎日1000円をカフェで費やしていると節約にはつながりません。例えば、1ヶ月間のうち15日間をカフェでリモートワークした場合、1000円×15日間=1万5000円かかります。
1万5000円は2022年単身世帯の1ヶ月の水道光熱費である1万3098円よりも高額であり、最終的には自宅でリモートワークするよりも費用が倍近くかかることになります。カフェで作業するのが好きな人も多いですが、節約するためというよりも作業環境を変えて気分転換を図るなどが目的といえるでしょう。
カフェでリモートワークをする際の注意点について
カフェでリモートワークをすると、人によっては自宅よりもリラックスや集中ができるというメリットもありますが、いくつか存在する注意点について把握しておかないと問題やトラブルに発展する可能性があります。
例えば、カフェでパソコンを開いたままトイレなどに行ったり、作業に集中していてほかの客にのぞかれているのに気づかなかったりし、情報漏えいにつながる可能性があるなどリスクも大きいです。また、フリーWi-Fiはセキュリティが十分に確保されていないため、なにかの拍子でパソコンにウイルスが侵入する可能性についても考えておきましょう。
周囲には常に多くの人がいるので、重大なデータを取り扱う作業の際にカフェは不向きです。カフェでリモートワークをする際には自身でセキュリティ対策をして、情報漏えい等が発生しないように注意しましょう。
まとめ
多くの企業でリモートワーク・テレワークが導入されていますが、節約を目的としてカフェで作業するのはおすすめできません。理由としては水道光熱費よりもカフェ代の方が高くつく可能性があることに加えて、十分なセキュリティ対策ができていないと情報漏えいにつながる可能性も考えられるためです。
特別な事情がない場合には費用面でもセキュリティ面でも、自宅などの安全な環境でリモートワークしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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