更新日: 2023.09.28 その他暮らし

また隣人が「無断駐車」してる!これって通報したら対応してもらえるの?罰金はいくらくらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

また隣人が「無断駐車」してる!これって通報したら対応してもらえるの?罰金はいくらくらい?
マンションや住宅街でよくあるトラブルのひとつが無断駐車。月極駐車場の利用者でないのに止めていたり、自宅前の道路に止められたりすると、自分の車が駐車および出庫できなくなり非常に不便です。
 
しかし、駐車された車を見つけた時点では、持ち主がいない場合がほとんど。あとで注意しようと思ってもいつのまにかいなくなっていた! ということもあるでしょう。
 
今回は、無断駐車を見つけた場合の対処法について、シチュエーションごとに解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

無断駐車とは

無断駐車とは、月極駐車場や私有地などに、許可を得ていないにもかかわらず勝手に駐車する行為のことです。路上駐車の場合、道路交通法違反の放置駐車として取り扱われ、罰金が発生する場合もあります。
 

無断駐車を発見した場合のシチュエーション別対処法

無断駐車は、車の止まっている場所が公道か私有地かで対応が異なります。私有地の場合は、マンションやアパートの駐車場か、個人所有の敷地かでも変わるため注意が必要です。
 
なお無断駐車を見つけた際に決して行ってはいけないのが、無断駐車の車を勝手に動かす、ロックしてしまうなど、車に触るような行為です。場合によってはこちらが訴えられる可能性もゼロではないため、このような強硬手段は止めましょう。
 

自宅前の公道に止められていた場合

車両が公道の同じ位置に長時間止められており、車の持ち主も現場から離れていてすぐに運転できない状態にある場合は、違法駐車です。家の前が公道で、隣人が道路を使用して車を止めている場合は、車庫法違反になるケースもあります。
 
これらの行為により自宅から車が出せない、家の車庫に駐車できないなど被害が出ている場合は、最寄りの交番や警察署、110番に連絡しましょう。
 
公道なので、警察が対応してくれます。通報する際は、違法駐車が行われている場所や違反車のナンバー、駐車されている状況などを伝えることが大切です。駐車によって交通が妨げられている、事故が起こりやすい状況になっているなど、緊急性の高い状況であれば必ず伝えましょう。
 

マンションやアパートの月極駐車場に止められていた場合

マンションやアパートの月極駐車場は私有地なので、無断駐車の対応は民事になり警察に対応してもらいにくい傾向があります。もし自身が駐車場のオーナーの場合は、まず張り紙や看板を出すなどして無断駐車禁止の旨を示しましょう。それでも駐車される場合は、車のワイパー部分に警告文を挟んでおくのも有効です。
 
ただし、のり付けなどをすると器物損壊罪で訴えられる可能性があるので、紙を挟むだけにとどめます。何度注意しても長期間にわたって駐車され、運営などに支障が出ている場合は、弁護士を通して損害賠償が請求できる場合も。自身がオーナーでない場合は、管理会社に連絡しましょう。
 

無断駐車の罰金はいくらくらい?

公道に無断駐車しており、放置駐車として扱われた場合は反則金が発生します。駐車禁止場所に放置駐車していた場合の反則金は、原付きバイクと二輪車で9000円、普通車で1万5000円、大型車で2万1000円です。
 
さらに、車庫法違反だった場合は罰金が科されます。
 
車庫法の正式名称は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」です。車庫法の第17条では、道路を車庫として利用した場合、3ヶ月以下の懲役か20万円以下の罰金が科されます。
 
さらに、道路の同じ場所に12時間以上駐車したり夜間に8時間以上駐車したりした場合は20万円以下の罰金が科されます。
 

無断駐車に対応する際は感情的にならないことが大切

無断駐車が迷惑だからと、感情的になり車を傷つけたり触れたりする行為は、決して行ってはいけません。無断駐車をされたら、冷静に対処しましょう。無断駐車により日常生活に支障が出ている、注意したら逆上して家や車を傷つけられたなど、あまりにも悪質な場合は警察を頼ることも必要です。
 

出典

e-GOV法令検索 昭和三十七年法律第百四十五号「自動車の保管場所の確保等に関する法律」 第十一条(保管場所としての道路の使用の禁止等)/第十七条(罰則)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集