新紙幣に切り替わる前に、「旧紙幣」の価値を上げるためにできること

配信日: 2023.10.08

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新紙幣に切り替わる前に、「旧紙幣」の価値を上げるためにできること
新紙幣が、2024年7月前半をめどに発行されるとのこと。発行されなくなる旧紙幣について「旧紙幣はいつか価値が上がって高値で売れるかもしれない」と、考えている方もいらっしゃるでしょう。今回は、紙幣の変更後における旧紙幣の価値と、保存方法や売り方について、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新紙幣の発行で旧紙幣はどうなる?

2024年7月前半をめどに、1万円札・5000円札・1000円札の3種類が、デザインを変えて発行される予定です。1万円札の肖像は、福沢諭吉から渋沢栄一に、5000円札は、樋口一葉から津田梅子へ、1000円札は、野口英世から北里柴三郎へと変わります。
 
NHKの報道によると、これら3種類の新紙幣は、本年度中に、合わせて30億3000万枚印刷される予定とのことです。
 
今使っているお札は、新紙幣に切り替わると旧紙幣になりますが、以降も額面どおり使えます。
 
日本銀行によると、現在発行されている紙幣は4種類ですが、すでに発行されなくなったものを含めて、22種類の紙幣が有効です。新紙幣に切り替わっても、発行されなくなった旧紙幣は市場に出回りますが、日本銀行に戻ってくる度に、古いお札から廃棄されます。
 

価値の高い旧紙幣とは?

旧紙幣は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、額面どおりの価値が保証されています。新紙幣に切り替わると、「発行されなくなった旧紙幣は、いつか価値が上がって高値で売れるのでは?」と、考える方もいらっしゃるでしょう。
 
しかし、希少性がない限り、額面以上の価値が付くことは期待できません。
 
希少性のある旧紙幣の特徴は、以下のとおりです。
 
・特殊な紙幣番号のお札
英字に挟まれた6桁の数字が特殊なものは、希少性があるため、高額で取り引きされるケースがあります。
 
例えば「000001」といったトップ番号、「123456」「654321」といった階段番号、「777777」といったゾロ目、「200000」といったキリ番などです。同じゾロ目でも、ラッキーナンバーの「7」や、末広がりの意味がある「8」は人気が高く、価値が上がると考えられます。
 
・印刷ミスやエラーのあるお札
表面の絵柄が裏面にも印刷されていたり、絵柄がズレていたりする印刷ミスがあるお札は、価値が高くなるといわれています。紙幣番号が左上と右下で異なる場合や、断裁ミスで余計な切れ端が残っている福耳付きのお札も、高値で取り引きされるようです。
 

旧紙幣の価値を上げるためにできること

希少性のある旧紙幣は、額面以上で取り引きされることがありますが、保存状態も査定に影響を与えるため、注意が必要です。
 
1万円札の寿命は4~5年、お釣りとしてやり取りされることの多い1000円札や5000円札は、さらに短くなるといわれています。旧紙幣は、年数に比例して傷みやすくなり、劣化した分だけ価値が下がると考えられます。
 
旧紙幣の価値を上げるために、希少性のあるお札は、紙幣専用のケースやアルバムに保存して、劣化を防ぐことが大切です。汚れが付いている場合は、自分で落とそうとしてはいけません。無理に汚れを落とそうとすると、傷やシワが付いて、かえって価値が下がってしまうおそれがあります。
 

もしかして価値があるかも!? 大切に保管して買取専門店で査定をしてもらおう

新貨幣に切り替わった後も、旧紙幣は額面どおりの価値で、通常どおりに使用できます。
 
しかし、コレクター好みの希少性が高いお札は、価値が上がって、高額で取り引きされる可能性があります。手元のお札を確認して、「もしかして価値があるかも」と思えるものがあれば、大切に保管しましょう。買取専門店で査定をしてもらえば、額面以上の金額で買い取ってもらえるかもしれません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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