10月からNHK受信料が「1割値下げ」に!? さらに学生の免除対象も拡大するって本当？ 変更点を解説

NHKを受信できる端末がある人はNHK受信料を支払う必要があります。毎月、もしくは一定期間前払いで支払っている人もいると思いますが、2023年10月からNHKの受信料に変更点があるのはご存じでしょうか？
 
そこで本記事では、2023年10月からの変更点について、これまでのNHK受信料について振り返りつつ解説していきます。

これまでのNHK受信料

これまでの受信料は衛星契約か地上契約かの違いだけでなく、支払い方法によって区別されていました。
 
まず、口座振替・クレジットカード等で支払う場合と継続振込等で支払う場合で区別されています。前者は衛星契約だと月額2170円、後者は月額2220円です。このことから、同じ衛星契約でもクレジットカード等で受信料を支払った方が安くなることがわかります。
 
また、月払いだけでなく、2ヶ月払いや6ヶ月前払い、12ヶ月前払いを選択することも可能でした。2ヶ月払いは衛星契約でクレジットカード等払いだと4340円、6ヶ月前払いは1万2430円、12ヶ月前払いは2万4185円です。月額料金から考えると、6ヶ月前払いと12ヶ月前払いは1月あたりの受信料が割安になっていました。
 

2023年10月からの変更点

今回の変更点は「NHK受信料の値下げと受信料額の一本化」と「学生の免除対象を拡大」の2つです。
 

NHK受信料の値下げと支払い方法別受信料額の一本化

NHK受信料は1割値下げされます。それだけでなく、支払い方法によって区別されていた受信料額が一本化されることになりました。
 
具体的には衛星契約だと月額1950円、2ヶ月払いだと3900円、6ヶ月前払いだと1万1186円、2万1765円です。月額料金としては220円の値下げとなり、年間で2640円安くなります。この受信料額は支払い方法による区別はなく一本化されるので、口座振替・クレジットカード等の支払いや継続振込等の支払いでも同額です。
 

学生の免除対象を拡大

受信料額の値下げだけでなく、学生の受信料免除の対象が拡大されることも大きな変更点です。これまでの全額免除の対象は「奨学金の受給対象の学生」、「授業料の免除対象の学生」、「住民税非課税世帯の学生」、「公的扶助受給の対象世帯の学生」でした。
 
しかし、2023年10月からはこれらの学生に加えて次の3つの学生が対象となります。
 

●年間収入が130万円以下の学生
●国民年金保険料の学生納付特例の対象となる学生
●国民健康保険の修学特例の対象となる学生

 
これまでは全額免除を受けられなかった学生も対象となる可能性が広がりました。全額免除を受けるには申請をする必要があるので、まずは免除申請の方法を確認しましょう。
 

前払いをしている場合はどうなる？

6ヶ月前払いや12ヶ月前払いを2023年10月以前にしている人は、受信料値下げの恩恵を受けられないのではとも思われますが、こちらについても対応されるようです。これらの人は10月以降の受信料に対して、値下げ料金の差額分を充当することで清算されることになっています。
 
すでに6ヶ月前払いや12ヶ月前払いを選択している場合はNHKに確認してみてください。
 

今回の変更点を理解しておきましょう

NHKを受信できる端末を持っている人にとって受信料の値下げは大きな変更点といえるでしょう。年間では2640円（衛星契約の場合）の値下げですが、10年間だと2万4640円も変わってきます。
 
また、学生にとっても今回の変更点は受信料が全額免除になる可能性が広がります。全額免除の対象となるか確認し、対象となる場合は免除申請をしてみてください。
 

出典

NHK 大切なお知らせ

NHK 2023年10月から放送受信料を1割値下げします

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー