更新日: 2023.10.14 キャッシュレス
駐車違反で切符をきられました。反則金はキャッシュレス払いができますか?
もちろん駐車違反などの交通違反はなるべくさけることが前提ではありますが、万一、反則金の支払いが生じた場合、その支払い方法の詳細について知っておくことは有用です。
この記事では、駐車違反の反則金をキャッシュレスで支払う方法やそのメリットについて説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
現金以外でも納付可能に! キャッシュレス法とは
日本は世界に比べてキャッシュレス決済の普及が遅れているといわれています。そのため、政府は国内のキャッシュレス決済を推進する目的で、2022年4月27日に「キャッシュレス法」という法律を可決・成立させました。この法律は、これまで現金での支払いしか認められていなかった国に納付する税金や手数料などを、現金以外の方法で支払うことを可能にする法律です。
このキャッシュレス法の施行は2022年11月1日以降です。ただ、法律の施行以前から、キャッシュレス決済を選択できる公共の窓口も増えてきています。例えば、警察署の窓口では、既に令和3年7月1日からキャッシュレス決済を導入しています。
キャッシュレス法の施行によって、今後、段階的に、キャッシュレス決済が可能な、国におさめる料金の対象範囲も増えていく見込みです。
駐車違反の反則金はまだキャッシュレス決済できない
すでに運転免許の試験や更新、経歴証明書の発行手数料などはキャッシュレス決済が可能です。
ただ、2023年10月現在では、キャッシュレス決済が選択できるのは一部の手数料のみに限定されています。そのため、駐車違反などの反則金は、まだ原則として現金で支払わなければなりません。ただし、キャッシュレス法の導入によって、こうした駐車違反などの反則金もキャッシュレス決済できるような環境の整備が進められています。
政府によれば、交通違反の反則金も2024年度末以降にキャッシュレス決済が可能となるように計画が進められています。交通違反の反則金だけではなく、登記関連の手数料なども同年を目安にキャッシュレス決済の導入が進められています。
キャッシュレス決済の注意点
公共の各窓口では、キャッシュレス決済の導入が整備されていますが、窓口によっては利用できないキャッシュレスもあるので注意が必要です。
たとえば、警視庁の窓口ではクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、さまざまなキャッシュレス決済が可能ですが、都内の運転免許試験場や運転免許更新センターなどでは、QRコード決済に対応していません。
また、地方の公共窓口でもキャッシュレス決済への対応は進められていますが、窓口によっては、ふだん使っている電子マネーに対応していないなど、すべてのキャッシュレス決済が利用できるわけではありません。手数料の支払いなどでキャッシュレス決済を利用したい場合は、その窓口が対応している決済方法を事前に確認したうえで支払い手続きをするようにしましょう。
駐車違反の反則金もキャッシュレス決済できるようになる! キャッシュレス時代にそなえておこう
駐車違反の反則金など、交通違反に関する料金の支払いは、2023年10月現在で、まだキャッシュレス決済はできません。そのため、反則金の支払いが生じた場合は、原則として現金で納付する必要があります。
ただ、交通違反の反則金は2024年度末を目安にキャッシュレス決済の導入が進められています。キャッシュレス決済が今後も浸透すれば、むしろ現金が使えないケースも増えてくるかもしれません。
一部の自治体ではすでに車の放置違反などにキャッシュレス決済が導入されています。地域により、今後も順次、増えていくでしょう。今のうちにいろいろなキャッシュレス決済が使えるよう準備をしておくとよいでしょう。
出典
警視庁 キャッシュレス決済について
デジタル庁 国に納付する手数料等のキャッシュレス化
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー