子どもが生まれるのでマイカーを検討中です。毎月どのくらいの出費を考えておけばいいでしょうか?
配信日: 2023.10.17
これから車を新たに購入する人に向けて、1ヶ月あたりにかかる車の維持費の目安や、維持費を安くおさえるコツなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1ヶ月あたりの車の維持費
ソニー損害保険株式会社が自家用車を所有し、1ヶ月に1回以上運転する18~59歳の男女625人を対象におこなった「2023年全国カーライフ実態調査」をもとに、1ヶ月あたりの維持費の平均額を検証しましょう。
車の維持費として必要なものは、自動車税、ローン返済額、ガソリン代・燃料代、保険料、駐車場代、有料道路通行料、修理代などです。そのうち、自動車税・ローン返済額・有料道路通行料を除いた1ヶ月あたりの車の維持費は、全体の平均が1万3500円でした。
2010年から2023年までの14年間で最も車の維持費が安かったのは、2020年の1万900円です。そこからの4年間の推移を見てみると、2021年は1万1700円、2022年は1万2800円と年々、上昇傾向にあり、2023年はこの4年間で最も高くなりました。
なお、2010年から2023年までの14年間のデータで最も維持費が高かったのは、2013年の1万6000円でした。その頃と比べると2023年の数値はまだ安いとはいえ、ガソリン価格の高騰(こうとう)などの背景もあり、今後も高くなる可能性があります。
車種による車の維持費の違い
車の維持費は、車種によっても異なります。車種別で見てみると、軽自動車は1万1000円と、平均より2500円安くなりました。普通車ではコンパクトカーが1万3100円と平均よりやや安め、セダンは1万3600円、ステーションワゴンは1万3700円と、ほぼ平均値に近い金額です。
一方、ミニバンは1万5600円、オープンクーペは1万5000円、SUV・クロカンは1万7600円と平均よりも高くなりました。中でもオープンクーペを所有している人の、半数が1万5000円よりも高い維持費を支払っています。
・維持費の中で最も負担が大きい自動車税
アンケートでは、車の維持費の中で最も負担が大きいのは自動車税、次いでガソリン代・燃料代、3位が車検・点検費用という結果になりました。
自動車税は営業用と自家用では自家用のほうが高く、総排気量が多いほど高くなる傾向です。総排気量1リットル以下の自家用車の自動車税は2万9500円であるのに対し、総排気量6リットル越えの自家用車の自動車税は11万1000円です。
一方、軽自動車の自動車税は1万800円と、総排気量が最も少ない乗用車の約3分の1におさまります。
ガソリン代や燃料代をおさえる工夫
車を運転する以上、必ず必要となるのがガソリン代や燃料代です。アンケートでは、ガソリン代や燃料代を節約するための工夫をしている人が、少なからずいました。
ガソリンスタンドの節約方法として、セルフ式を利用する、ガソリンスタンドの会員になる、という回答があります。スタッフに給油してもらうのとセルフ式を比べると、セルフ式のほうが1リットルあたりの単価は安い傾向です。
また、急発進、急停止、速度の出しすぎは燃費が悪くなるため、運転の仕方に気をつけているという回答もみられました。
車の維持費は車種によって大きく違う
1ヶ月あたりの平均的な車の維持費は1万3500円で、維持費の中でも自動車税を負担に感じている人が多いという結果でした。
軽自動車の自動車税は乗用車の自動車税の約3分の1の金額なので、新たに車を購入する際に軽自動車を選べば自動車税はかなり安くおさえられます。
自動車税は車を所有している限りは必ず払い続けなければならないので、少しでも自動車税が安い車を選ぶことが、維持費をおさえるコツです。
出典
ソニー損害保険株式会社 2023年 全国カーライフ実態調査(第2弾)~車の平均維持費、3年連続で増加。「ガソリン代・燃料代」の節約方法は?
国土交通省 自動車税
総務省 軽自動車の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー