更新日: 2023.10.18 子育て

小学校から高校卒業まで、学校関連でどのくらいの支出があるのでしょうか? 給食費くらいしか思いつきません。

小学校から高校卒業まで、学校関連でどのくらいの支出があるのでしょうか? 給食費くらいしか思いつきません。
子どもが小学校へ入学するときに気になるのが、学校関連の支出です。目安の金額がわからないため「不足するかもしれない」などと心配している方もいるでしょう。学校関連の支出としては、学校教育費・学校給食費・学校外活動費があげられます。
 
ここでは、公的資料をもとに小学校入学から高校卒業までにかかる支出の目安を紹介しています。
FINANCIAL FIELD編集部

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小学校でかかる学校関連の支出

文部科学省が発表している「令和3年度子供の学習費調査」によると、小学校でかかる学習費の総額は公立が35万2566円、私立が166万6949円です。6年間に換算すると、公立が211万5396円、私立が1000万1694円になります。
 
私立の学習費総額は公立の約4.7倍です。私立は学校関連の支出が、公立よりも多いといえるでしょう。
 

・学習費総額の内訳

学習費総額は、学校教育費と学校給食費、学校外活動費で構成されます。公立の学校教育費は6万5974円、学校給食費は3万9010円、学校外活動費は24万7582円、私立の学校教育費は96万1013円、学校給食費は4万5139円、学校外活動費は66万797円です。
 
学校教育費とは、授業料、修学旅行・遠足・見学費、学級・児童会・生徒会費、PTA会費、そのほかの学校寄付金などとなります。
 
また、学校給食費は給食費として徴収(ちょうしゅう)した経費、学校外活動費は補助学習費(家庭内学習費や家庭教師費、学習塾費など)、そのほかの学校外活動費(体験活動・地域活動費や芸術文化活動費、スポーツ・レクリエーション活動費など)で構成されます。以上の内訳は、中学校、高等学校と同じです。
 

中学校でかかる学校関連の支出

文部科学省は、中学校でかかる学習費総額についても調査しています。「令和3年度子供の学習費調査」によると、中学校でかかる学習費総額は公立が53万8799円、私立が143万6353円です。3年間でかかる学習費総額は、公立が161万6397円、私立が430万9059円になります。
 
私立の学習費総額は公立の約2.7倍です。小学校よりも差は小さいですが、それでも学校関連の支出は多くなります。
 

・学習費総額の内訳

中学校でかかる学習費総額の内訳も紹介します。公立の学校教育費は13万2349円、学校給食費は3万7670円、学校外活動費は36万8780円、私立の学校教育費は106万1350円、学校給食費は7227円、学校外活動費は36万7776円です。
 
学校給食費は私立のほうが少なくなっています。学校外活動費は大きく変わりません。学校教育費で差が生じているといえるでしょう。
 

高等学校でかかる学校関連の支出

続いて、高等学校でかかる学校関連の支出をみていきます。「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立の学習費総額は51万2971円、私立の学習費総額は105万4444円です。3年間に換算すると、公立は153万8913円、私立は316万3332円になります。
 
私立の学習費総額は公立の約2.1倍です。小学校、中学校に比べると差は小さいといえます。
 

・学習費総額の内訳

学習費総額の内訳はどのようになっているのでしょうか。公立の学校教育費は30万9261円、学校外活動費は20万3710円、私立の学校教育費は75万362円、学校外活動費は30万4082円です。学校給食費は記載がありません。
 
小学校・中学校よりも学校教育費の差は小さいですが、中学校では同水準だった学校外活動費に、約1.5倍の差が出ています。私立は学校外活動費の支出が多くなりやすいと考えられます。
 

学校関連の支出は計画的に用意しましょう

以上をまとめると、小学校入学から高校卒業までにかかる学習費総額は、すべて公立であれば527万706円、すべて私立であれば1747万4085円です。私立の学習費総額は公立の約3.3倍になります。
 
いずれにせよ、まとまった金額がかかるといえます。目前となってから準備を始めると間に合わないかもしれません。子どもがいる方は、学校関連の支出を計画的に用意しましょう。
 

出典

文部科学省 結果の概要-令和3年度子供の学習費調査
文部科学省 子供の学習費調査 用語の解説(項目別定義)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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