【一日最大〇〇円】コインパーキングの料金表示に要注意！ 駐車前に必ず確認すべきポイントとは？

コインパーキングを利用する際、「うっかり長時間駐車したままにして高額な料金を請求された」といった話を見聞きしたことがある人もいるのではないでしょうか。コインパーキングの料金表示はしっかり確認しておかなければ、高額請求につながってしまうので注意が必要です。
 
そこで、本記事ではコインパーキングに駐車する前に確認しておくほうがよい料金表示のポイントを解説します。

実際に報告されているコインパーキングの料金トラブル事例

まずは、消費者庁の「時間貸し駐車場の料金表示について」より、実際に報告・相談が寄せられたコインパーキングの料金トラブルについて紹介します。
 

・「一日最大500円」のコインパーキングに5日間駐車した際、2万円も請求された

「当日最大500円」と看板に記載されていたコインパーキングに5日間駐車した際、2500円ではなく、2万円を支払うことになった。後で看板をよく見たら、小さく「最大料金は当日限り」という注意書きがあった。
 

・最大料金の繰り返し適用を見落として4万円以上を請求された

「一日最大料金 平日3700円 日祝1800円」と看板に書かれていたことから3日間利用。会計時、請求額が1万円ほどではなく、4万6100円も支払うことになった。後で確認をしたら、利用規約に小さく「最大料金は24時間まで」と表示があった。
 

・24時間経過後の加算について表示されていない駐車場を利用したら数万円請求された

「最大24時間2000円」と表示され、24時間経過後の加算についての表示がない駐車場を3日間利用したところ、6000円ではなく数万円請求された。最大料金の繰り返しで適用されるものと誤解していた。
 
また、国民生活センターでは以下のような相談事例が報告されています。
 

●一日最大料金の適用が24時間1回限りまでであることが分かりづらかった
●年末年始の特別料金が適用されることが入庫時に分からなかった
●最大料金の適用にスペースの条件があることが分からなかった
●最大料金の適用に入庫時間の条件があることが分からなかった
●スマホアプリ上の利用料金の表記と違った料金を請求された
●駐車券の紛失に対して高額な料金を請求された
●お金を入れたのにお釣りが出ない

 

コインパーキングの看板で確認したほうがよいポイント

コインパーキングを利用する前に、料金表示が記載された看板を隅から隅まで確認することが重要です。特にチェックしておきたいポイントをお話しします。
 

・最大料金が記載されている場合に「繰り返し適用」という記載があるか

料金表示の看板に「最大料金〇〇円」と記載されているとき、「駐車後24時間ごと繰り返し適用」のように記載があるかどうかを必ず確認しましょう。こういった記載がなかったり、入庫から24時間最大料金と記載されていたりするときは、繰り返し適用されない可能性が高いです。そのため、長時間利用するのは避けたほうが無難といえます。
 

・小さく記載されている条件がないか

看板など料金表示が記載されているものを、細かな部分までしっかり確認することが大切です。細かな文字で記載されており、パッと見ただけでは気づかないこともあります。高額請求される原因として多いもののひとつが、重要な条件が細かな文字で記載されていたことです。
 

・料金表示がアプリと異なっていないか

コインパーキングの料金比較アプリを使用する場合、アプリに表示されている料金と現地の看板に掲示されている料金が異なるというケースもあります。こうした場合は、アプリが更新されていない、看板の料金表示が変更されていないといったこともあるので注意しましょう。アプリと看板で料金が異なっている場合は、問い合わせしてみるのがおすすめです。
 

料金表示の看板は隅から隅まで確認することが重要

コインパーキングでの料金トラブルは、料金表示が分かりにくかったり、小さな文字で記載されていたりすることなどが原因です。本来であれば数百円、数千円ですむ利用料金が、勘違いや見落としから数万円の請求になってしまうケースも少なくありません。料金表示の看板は細かな文字で書かれている内容まで必ず確認し、分からなければ問い合わせてから利用しましょう。
 

出典

消費者庁 時間貸し駐車場の料金表示について

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー