更新日: 2023.11.15 その他暮らし

結婚式でとある友人からのご祝儀が「2万円」でした。細かく言いたくないですが、これって「マナー違反」ではありませんか?

結婚式でとある友人からのご祝儀が「2万円」でした。細かく言いたくないですが、これって「マナー違反」ではありませんか?
日本には、冠婚葬祭に関するさまざまなマナーがあり、それらは当事者にとって非常に重要な意味をもちます。結婚式のご祝儀に関するマナーも同様です。特に、金額についてはシビアな人も少なくありません。
 
今回は、結婚式において友人から受け取ったご祝儀の額が2万円だった場合、これはマナー違反にあたるのかについて考えてみましょう。また、ご祝儀の相場や金額に関するいくつかのマナーについても紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも結婚式のご祝儀の相場は?


まずは、結婚式のご祝儀の相場について把握しておきましょう。株式会社リクルートでは「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」を実施し、そこでご祝儀についても尋ねています。
 
同調査結果によると、1人あたりのご祝儀額の全国平均は、新郎新婦の友人の場合は3.0万円、親族の場合は7.7万円でした。同じく、上司の場合は4.2万円、恩師の場合は4.0万円となっています。地域差はあるものの、親族を除くと3~5万円程度が相場といえそうです。
 
友人からのご祝儀が2万円であった場合、確かに平均と比べると下回ります。しかし、金額的にはそこまで大きな差があるわけではなく、年齢が若い場合や新郎新婦との関係性によっては、妥当な範囲内に収まっているともいえるでしょう。金額でみたときには、過剰にマナー違反といえるほどではありません。
 

結婚式のご祝儀に関するマナー


マナー違反かどうかは、相場との金額差以外にも着目して判断しなければいけません。そもそも、結婚式のご祝儀は3万円や5万円など、奇数の額を包むのがよいとされています。偶数は割り切れる数字のため、「別れやすい(分かれやすい)」といった表現を連想させるためです。そういった意味でみれば、2万円というご祝儀の額はマナー違反ともいえます。
 

・奇数や偶数のみでの判断は危険

偶数は避けたほうがよいというご祝儀のマナーにのっとれば、2万円は確かにマナー違反です。しかし最近、2という数字は「ペア」を連想させるため、結婚式のご祝儀としてマナー違反ではないという考え方も出てきています。奇数でも、不吉とされる数字のついた9万円は避けなければいけません。
 
また、偶数でも問題がないとされているのが8万円です。末広がりを連想させるので、好意的に受け取る新郎新婦もいるでしょう。10万円に関しても、マナー違反ではないとする人が多くいます。キリがよいことと、1は割り切れない数字のためです。
 

相手の気持ちを汲み取ったうえでポジティブな解釈も大切

結婚式の際に友人から受け取った2万円のご祝儀がマナー違反であるかどうかは、受け取った側次第ともいえます。しかし、マナー違反であると判断する前に、相手の友人の気持ちを汲み取ろうとしなければいけません。
 
友人は、「ペア」を連想させる数字として2万円をあえて選んだ可能性もあります。相場より少ない金額であるのも、経済的な事情がないとはいえないでしょう。そもそも、マナーは時代によっても変わります。何よりも相手の立場になったうえで、ご祝儀を渡してくれた好意そのものに感謝の気持ちを抱き、ポジティブな解釈をすることが大切です。
 

2万円は金額的には少ないがマナー違反とまではいえない

結婚式のご祝儀の相場は、友人の場合3万円程度です。2万円は、確かに相場と比較すると少ないでしょう。また、縁起がよくないとされる偶数の金額でもあります。
 
ただ、2万円は「ペア」を連想させるため、結婚式のご祝儀としてはマナー違反ではないとする声も少なくありません。やはり、重要なのは気持ちです。友人の気持ちや事情などを汲み取ったうえで感謝することが、何よりも大切でしょう。
 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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