更新日: 2019.03.26 その他暮らし

夢のマイホームを買う前に! 押さえておきたい○○金

執筆者 : FPwoman

夢のマイホームを買う前に! 押さえておきたい○○金
賃貸マンションで暮らすのも気楽で楽しいけれど、そろそろマイホームも欲しくなって来た。
 
そんな女子も多いのではないでしょうか?でも、マイホームは人生の三大資金といわれるほど高額なもの。すぐに買えるものではありません。
 
マイホームの買い時を逃さないように、早いうちから頭金の準備をはじめていきましょう!
 
FPwoman

執筆者:FPwoman(えふぴーうーまん)

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マイホームを買う前に!

ホントに家賃だけでOK?

不動産会社の営業マンがよく言うのが、「家賃がもったいないですよ」「今払っている家賃を月々返済に回したらローンを返せますよ」という言葉。
 
一瞬、「確かにそうかも」と思うかもしれません。でも、ちょっと待ってください!
その言葉を信じて、ローンを組んで後で後悔しないためにも、冷静な判断が必要となってきます。
 

マイホーム購入後に必要な費用って?

マイホーム購入後には、賃貸の時にはなかった固定資産税や都市計画税、特に分譲マンションを購入した場合には月々の管理費や修繕積立金もかかってきます。
 
家賃分を全額、毎月の返済額に回してしまうのは危険。なにかあったときに困ってしまいます。
 
マイホーム購入を考えるなら、やはり少しでも早いうちから資金計画をしっかりたてることが大切です。まずは、最低限必要になってくる頭金を準備することから考えていきましょう。
 

頭金はどれくらい準備したらいい?

マイホームを買おうと考えたならまずは、「住宅ローンの金額+頭金」を準備することを考えます。
 
物件の予算が決まっていれば、頭金が多ければ多いほど住宅ローンの金額を減らすことができます。また、住宅ローンの金額が決まっているのなら、頭金が多ければ多いほど、同じローンを組むことでより高い物件を買うことができます。
 

諸費用も計算して

マイホームを取得する時には、頭金とは別に諸費用もかかってきます。
 
諸費用には、ローンを借りるための手数料や、登記費用、税金、保険料などがあります。そこで、マイホーム購入予算の20%程度の頭金と5%程度の諸費用を準備しておきたいですね。
 
例えば3,000万円の物件であれば25%分のお金を準備するとなると、頭金と諸費用を合わせて750万円を準備できれば安心です。
 

頭金を賢く準備

では、実際にどうやって頭金を貯めるのがよいでしょうか。
 
一番大切なのは、お金を貯める場所が元本保証であるということです。気に入った物件が見つかっていよいよ契約!という時に、万が一元本を下回っていたら困りますよね。銀行の積立預金でコツコツと先取り貯蓄をするのも安心ですが、利息に税金がかかります。
 
そこでおススメなのが財形貯蓄です。財形貯蓄は勤務先に財形貯蓄制度がある場合に利用することができます。
 
財形貯蓄にはお金を使う目的が自由な「一般財形貯蓄」、老後のための「財形年金貯蓄」、そしてマイホームの頭金を準備するのにピッタリの「財形住宅貯蓄」があります。
 

財形住宅貯蓄でオトクに

財形住宅貯蓄は給料から天引きで貯蓄ができるので、意識をせず知らず知らずのうちに貯蓄ができます。そして最大のメリットとして、元利金550万円までは非課税。そのため、おトクに積立することができます。
 
550万円を超えた金額は、以後払われる利息に対してはすべて課税対象となりますが、それまでに遡って課税されることはありません。
 
積立期間は原則5年以上ですが、マイホーム取得のために解約する場合は5年以内でも解約することができます。ただし、取得するマイホームについては、契約者本人の所有名義部分があること、床面積が50㎡以上あることなど、いくつかの条件があるので確認しておきましょう。
 

贈与の特例を上手に利用

マイホーム資金の一部として、親から援助を受ける場合があるでしょう。
 
基本的に、贈与を受けるにあたり年間110万円までなら原則贈与税はかかりません。
 
また、住宅取得等資金の贈与の特例により、平成32年3月31日までに購入の契約をすると最高1,200万円(※3,000万円)まで税金がかからずに贈与を受けることができます。
さらに、適用期限が延長されたため、平成33年3月31日まで最高1,000万円(※1,500万円)、平成33年12月31日まで最高800万円(※1,200万円)まで税金がかからずに贈与を受けることができます。
 
特例を利用して、親御さんに協力してもらうのも1つの手と言えそうですね。
 
※消費税が10%の場合の金額
 
マイホーム購入の契約から登記までの流れも、事前に頭に入れておくことでいざ契約!という時に慌てずに済みます。契約の流れは「一生ものの買い物だから…。 住宅購入は6つのステップを押さえよう」に詳しく書いてありますので、参考にしてくださいね。
 
一歩ずつ着実に計画的をしながら準備をすることで、頭金を貯めていく過程もストレスなく行うことができます。ぜひ、自分ができる方法で夢のマイホームを手に入れてくださいね。
 
TEXT: FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
安部 智香(あべ ちか)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター

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