更新日: 2023.11.16 その他暮らし
町内会で秋祭りの「模擬店」を手伝ってと言われました…参加しないとダメでしょうか? もし食中毒などが出たら、自分が賠償させられるのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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町内会のイベントは強制? 断っても大丈夫?
まず前提として、多くの場合で町内会のイベント参加は任意です。イベント自体は週末や祝日などに開催されることが多いでしょうが、イベント開催にあたって会議や準備などがあるため、仕事や生活スタイルの関係から参加が難しい場合もあるでしょう。もしも協力が難しい場合は断っても何ら問題はありません。
ただ気になるのは、ご近所トラブルでしょう。町内会のイベントへの協力を断ると嫌がらせをされないかと心配になるかもしれません。実際にそうしたトラブルがニュースに流れることもありますが、基本的には心配する必要はないといえます。
ただし、断る場合も最低限の礼節をもって断ることが大切です。本当は休みなのに「仕事があるから」などのっぴきならない事情で参加できないと伝えるのは簡単ですが、その場合は当日に町内会の人と鉢合わせないような工夫も検討しておいたほうがよいでしょう。また「誘ってくれてありがとう」「次回は参加できるように努力する」と礼を尽くしておくことも大切です。
もしも食中毒が起こったら責任を問われる?
町内会の秋祭りの模擬店で提供した商品で食中毒が起こった場合、手伝いの1人であれば責任を問われることはまずありません。
食品衛生法などに基づく営業許可を得ている飲食店などと違い、町内会などのイベントで一時的に飲食物を提供する場合は衛生基準が厳格に定められていることはまれです。衛生責任者の配置や保健所の指導なども受けたり受けなかったりしていることが多いため、責任の所在が曖昧になっています。
万が一にも食中毒が起こった場合、町内会や模擬店の責任者として任命された人は一定の責任を問われることはあっても、ボランティアで手伝いをしていた人が責任を問われることはないでしょう。
とはいえ、食品を提供するのであれば注意が必要です。商品が明らかに傷んでいることを自覚しながら提供したり、わざと食中毒のリスクが高まるような行動を取っていたりした場合はその限りではありません。誰が見ても明らかな過失がある場合、たとえ手伝いであっても責任を問われる可能性はあります。
模擬店を手伝う場合はここに注意!
食中毒予防の3大原則は「つけない」「増やさない」「殺菌」です。模擬店では手指洗浄用の水を確保し、アルコールスプレーなどで逐一消毒しながら食中毒を予防します。また提供前に中心部までしっかりと加熱することも大切です。3大原則は家庭での食中毒予防にも通じるので、よく覚えておきましょう。
秋祭りなど町内会のイベントの手伝いは断っても大丈夫
現代では町内会への参加が強制の地域を除き、積極的に入会しようとする人は減少しています。昔と比べてさまざまなしがらみを良しとしない風潮が成熟したことにより、町内会の規模も縮小傾向です。町内会へ入会して積極的に活動するメリットはもちろんありますが、あくまでも協力は任意であり強制力はありません。あまり気にし過ぎないようにしましょう。
出典
総務省 地域コミュニティに関する研究会報告書
横浜市青葉区自治会・町内会等が主催する地域行事で食品を提供するときの手続
大田区ホームページ 楽しい餅つき大会で悲しい食中毒が起きています
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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