更新日: 2023.11.22 その他暮らし

ガソリン代が高いなら「ディーゼル車」にすべき? 燃料種別で実際にどのくらい違うのか解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ガソリン代が高いなら「ディーゼル車」にすべき? 燃料種別で実際にどのくらい違うのか解説
ガソリン代の高騰で以前よりも燃費を意識するようになった人も多いのではないでしょうか。自動車関連の出費を抑えるためには、維持費がかかるマイカーにこだわらずタクシーやカーシェア、レンタカーなどを利用してはどうかといった意見もあります。
 
確かに所有をやめて「必要な時に利用する」考え方にシフトすることも大切かもしれませんが、特に地方在住や子育て世帯の場合は日常的な移動手段として車が欠かせないことも多いのではないでしょうか?
 
本記事では、レギュラーガソリン車とディーゼル(軽油)車の場合、費用面でどのくらい違いがあるのか解説します。
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一般的にガソリン代はレギュラーよりディーゼルが安い

ガソリン代は原油価格や世界情勢などの影響を受けることも多く、日々変動しています。そのため「いつ、どの種類のガソリンを給油すれば得をする」というのは一概にはいえません。
 
ガソリン代の推移は、経済産業省の資源エネルギー庁が公表している給油所小売価格調査で確認できます。2023年10月30日時点における店頭現金小売価格(全国平均)はレギュラーガソリンが1リットルあたり173.4円、軽油は152.9円となっています。
 
直近1ヶ月の動きとして10月10日時点のデータと比較するとレギュラーガソリンは3.5円、軽油は3.7円安くなっていることが分かります。
 
確かに直近のデータで比較するとレギュラー、軽油ともに「8週連続の値下がり」となっていますが、2022年10月31日の調査ではレギュラーガソリンは169.1円、軽油は149.1円となっているため、1年前と比較してもそれぞれ値上がりしています。
 
どちらも高価になっているとはいえ、レギュラーガソリンと軽油を比べると1リットルあたり約20円の差があることが多く、定期的にかかる燃料費負担を考えると無視できないといえるでしょう。
 

ディーゼル車も増えている

「軽自動車や普通車などはレギュラー、トラックやバスなどは軽油」といったイメージを持っている人もいるかもしれませんが、一般車でもディーゼルを採用しているものもあります。例えば、トヨタのランドクルーザープラド、マツダのCXシリーズ、三菱自動車のデリカなどが挙げられます。
 
レギュラーガソリン車に比べると種類は少ないものの、燃費の節約ができるだけでなく強い加速感を味わえるなどのメリットもあるとされ、注目されることも多いようです。
 

レギュラーガソリン車とディーゼル車で燃費はどのくらい違う?

今回はSUVタイプで人気のあるマツダ社のCX-5を例に解説します。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンともにグレードも豊富ですが、前者は「20S Smart Edition」、後者は「XD Smart Edition」の2WDタイプを挙げて比較してみましょう。
 
燃費は走行の種類や実際の運転状況によって変化しますが、ガソリン車の場合は1リットルあたり15km前後、ディーゼル車の場合は18km前後となっています。

・1リットルあたりの燃費:ガソリン車15km/ディーゼル車18km
・総走行距離:1000km
・ガソリン代:レギュラーガソリン173円/軽油152円

以上の条件の場合、ガソリン車は約66リットル必要で燃費は約1万1400円かかります。一方でディーゼル車の場合は約55リットル必要で約8300円かかり、毎月1000km走ると年間で約3万7000円の差となります。
 
燃費だけみるとディーゼル車がお得ですが、車両本体はさきほどのCX-5でも約30万円ディーゼル車側が高くなります。車両本体だけでなくグレードやオプションの有無などによっても必要なコストは変わるため、「車の経費を抑えるなら絶対にディーゼル車」とは一概に言えません。
 

まとめ

本記事では、レギュラーガソリン車とディーゼル車を比較した場合、燃料費はどのくらい違うのか解説しました。
 
もちろん自動車にかかるコストはガソリン代だけではなく、車両本体や定期的にかかるメンテナンス代、駐車場代、車検代、自動車保険代なども別途発生するため、費用対効果は総合的に判断する必要があります。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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