更新日: 2023.11.29 その他暮らし

「洗剤」と「柔軟剤」を分けるのって、意味があるの?「柔軟剤入り」の洗剤はどれくらい節約できる?

「洗剤」と「柔軟剤」を分けるのって、意味があるの?「柔軟剤入り」の洗剤はどれくらい節約できる?
洗濯は日常的に行うため、毎日の手間を省きたい、費用をおさえたいと考える人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では柔軟剤入り洗剤のみを使用する場合と、洗濯洗剤・柔軟剤を合わせて使用した際の費用を算出し、比較していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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柔軟剤入りの洗剤30回分の費用

柔軟剤入り洗剤の30回分の費用を、1人暮らしの洗濯を想定して算出します。まず、柔軟剤入りの洗剤の価格について、今回はライオン株式会社の 「香りつづくトップ Sweet Harmony」 を参考に計算を進めます。
 
つめかえ用720gの参考価格は 「213円」 です。1回の洗濯に水を30L使用する場合、25gの洗剤量が推奨 (すいしょう) されています。

25g÷720g×213円=約7.4円 (洗濯1回あたりの洗剤の費用)
約7.4円×30回=222円

柔軟剤入り洗剤を用いて30回の洗濯をすると、洗剤は約222円分、使用していると分かりました。
 

柔軟剤入りの洗剤のメリット

柔軟剤入りの洗剤は1商品で2つの目的を兼ねそなえているため、2種類の製品を使う手間を省けるとともに価格もおさえられます。本来であれば2製品を購入し、同時に使う必要がありますが、柔軟剤入りの洗剤であれば1本の購入で済むため、経済的にやさしいといえるでしょう。
 
また、購入量が2分の1になるため、収納スペースを圧迫しないこともメリットの1つでしょう。
 

柔軟剤入り洗剤のデメリット

洗剤自体に柔軟剤成分が加えられているため、洗濯用洗剤と柔軟剤を分けて使用する場合と比較すると、人によっては洗浄力に物足りなさを感じる場合があるかもしれません。一般的な洗浄力はありますが、がんこな汚れに対して強い洗浄効果を発揮するのは難しいかもしれません。
 
また、柔軟剤の効果も単品で使用する場合と比べると、効果が劣ると感じる人もいるでしょう。
 

洗濯用洗剤と柔軟剤1回分の費用

小売物価統計調査によると、洗濯用洗剤は、都内を参考にすると1㎏あたり383円、柔軟剤は1000mLあたり678円です。使用量は製品によってばらばらですが、今回は水30Lに対する洗濯用洗剤の使用量を「25mL」、柔軟剤の使用量を「10mL」に統一して算出していきます。

洗濯用洗剤1回分の費用
25mL÷1㎏×383円=約10円
 
柔軟剤1回分の費用
10mL÷1000mL×678円=約6.8円
 
(10円+6.8円)×30回=504円

洗濯用洗剤と柔軟剤を用いて30回洗濯をすると、約504円分使用していると分かりました。柔軟剤入り洗剤を活用した際より倍以上の費用がかかると想定できます。
 

洗剤と柔軟剤を分けるメリット

洗濯洗剤と柔軟剤が分かれていることで、それぞれの特徴に対して特化されているため、それぞれの効果が発揮されると考えられます。つまり、柔軟剤入り洗剤よりも洗浄力や柔軟性アップの効果が大きいと期待できるでしょう。
 
また、分かれていることでそれぞれの好みで製品を選択することが可能です。自分の好きなように組み合わせを変えられるため、香りや効果にこだわりたい方におすすめします。
 

洗剤と柔軟剤を分けるデメリット

洗濯洗剤と柔軟剤を分けることで、2製品分の購入が必要となり費用が大きくなるデメリットがあります。先述したように、柔軟剤入りの洗剤を30回使用した場合は約222円ですが、洗剤と柔軟剤を分けた場合は約498円と276円もの差があります。とくに洗剤や柔軟剤にこだわりがなく費用をおさえたい方は、柔軟剤入りの洗剤が向いているといえるでしょう。
 

まとめ

柔軟剤入りの洗剤と洗剤・柔軟剤を分けて使用する方法は、どちらもメリット・デメリットがあります。特徴と自分の目的を再確認して、自分に合った洗濯方法を選びましょう。
 

出典

政府統計の総合窓口 (e-Stat) 小売物価統計調査(2023年9月)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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