更新日: 2023.11.30 その他暮らし
「レーシック」を受けてコンタクト生活をやめたいけど、「コンタクト代」は何年で元が取れるの? 注意点についても解説
しかし、レーシックは保険が適用されないため、手術費用は決して安くありません。本記事は、レーシックを受けたらどれくらいの期間で元がとれるのかを解説します。
執筆者:山本峻(やまもと しゅん)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
コンタクトレンズはいくらかかる?
コンタクトレンズにどれだけの費用がかかるかは、レンズの種類や使う日数によって異なります。一般的に使い捨てコンタクトレンズは「1日(1day)タイプ」「2週間タイプ」「1ヶ月タイプ」の3種類に分けられます。
一般的には1dayの使い捨てタイプがほかのタイプより高額になります。1年間毎日コンタクトを利用した場合の費用は、コンタクトレンズ専門店・販売店のアイシティによると、図表1のようになります。
図表1
コンタクトのアイシティ 使い捨てコンタクトレンズ一覧 より筆者作成
同じ1日タイプや2週間タイプでも種類によって値段が変わりますが、1日タイプを10年間毎日使えば約60万円の費用がかかる計算になります。こうした費用を考えると、「レーシック手術をやったほうが長期的に見て安上がりなのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。
では、具体的にレーシックの費用はいくらで、コンタクト代の元を取るにはどれくらいの年数がかかるのかを確かめてみましょう。
レーシックの手術費用はいくら?
レーシックは目の表面にある角膜をレーザーで削り、角膜の形状を変えることによって近視・遠視・乱視を矯正する手術で、メガネやコンタクトでの視力矯正が不要になります。しかしレーシックは保険適用外のため、「手術費用が高い」というイメージを持っている人も多いでしょう。
レーシックの手術費用に関しても、プランがいくつか用意されているため一概にはいえませんが、おおむね15万円~40万円が相場とされています。
どれくらいで元がとれるのか?
「レーシックを受けることでコンタクト代の元はいつとれるのか?」という疑問に関しては、「コンタクト代」「コンタクトの利用頻度」「レーシックの手術プラン」によって変わります。
筆者の場合、以前は1ヶ月分5800円のコンタクトを利用していました。レーシックは15万8000円のプランを選択、割引特典を2つ利用し、最終的に支払った金額は13万8000円です。
仮に5800円のコンタクトレンズを毎日使っていれば、年間のコンタクト代は6万9600円であるため、約2年で元が取れる計算です。
レーシックの高額なプランの場合、割引特典を使えば数万円の値引きも可能になるため、早く元が取れます。
レーシックの注意点
レーシックを受ければコンタクト生活から解放されますが、レーシックには注意すべき点がいくつかあります。
人によっては手術を受けられない
レーシックは全ての人が受けられる手術ではありません。角膜を削る手術であるため、角膜の薄い人はレーシックを受けられません。ほかにも、近視が強すぎるとその分角膜を削らなければならないので、レーシックの適応外と判断されることがあります。
ハロー・グレア現象の可能性が起きる
ハロー・グレア現象とは、暗い場所で見る光が滲んで見えたり、光の周りにリング状のもやがかかったりする現象のことです。
ハロー・グレア現象は手術を受けた人の40%の方に症状が表れます。3ヶ月~半年間で症状は安定しますが、夜の車の運転などには十分注意する必要があります。
ごくまれに近視の戻りや視力の再低下が起こる
レーシックの効果は半永久的とされていますが、約5%程度の確率で近視の戻りが起こります。その際は再び手術を受けて調整することになります。
まとめ
レーシックを受けてコンタクト代が何年で元が取れるかというのは、使っているコンタクトやレーシックの手術プランによって異なります。
特にレーシックの手術プランは金額に大きな差があるため、自分の予算やプランの特徴を踏まえたうえで選ばなければなりません。
レーシックを受ければコンタクトやメガネから解放されますが、注意すべき点もあります。そのためレーシックの特徴をよく理解して、自分が納得できる選択ができるようにしてください。
出典
コンタクトのアイシティ 使い捨てコンタクトレンズ一覧
執筆者:山本峻
2級ファイナンシャル・プランニング技能士