更新日: 2023.12.04 その他暮らし

「空き家」を「夢のマイホーム」にできる?増え続ける「空き家問題」の希望の光になるか

「空き家」を「夢のマイホーム」にできる?増え続ける「空き家問題」の希望の光になるか
マイホームといえば新築購入が主流でしたが、近年では中古住宅を購入して、リノベーションする方が増えています。中には空き家を購入・補修して、お得に夢のマイホームを手に入れたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
 
そのようなときは、空き家関連の援助金を活用することで、新築購入するよりも、ぐっと費用を抑えられる可能性があります。今回は、空き家の購入や補修で活用できる援助金について調べてみました。
FINANCIAL FIELD編集部

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増え続ける空き家! 空き家を買ってリノベーションする方も

総務省統計局によると、2018年の空き家数は848万9000戸で過去最多を記録し、全国の住宅の13.6%を占めているとのことです。
 
少子高齢化が進んでいることや、人口が急増した郊外部で高齢者が増加していることなどもあり、空き家は今後も増え続けると考えられています。さらに空き家の管理が不十分で、防災・衛生・景観面での悪影響が社会問題となっており、空き家の有効利用が各地の課題となっている状況です。
 
一方で、空き家の増加に伴い、空き家を購入して夢のマイホームを手に入れたり、地方へ移住して憧れの田舎暮らしを実現したりする方も増えています。空き家バンクやポータルサイトで安い空き家を探すことができますし、たとえ補修をしたとしても、新築購入と比較すれば、大幅に費用を抑えられる場合もあるでしょう。
 
さらに空き家の有効利用や地域活性化を目的として、空き家関連のさまざまな援助金を用意している自治体もあります。これらをお得に利用することで、夢のマイホームが実現できるでしょう。
 

空き家の購入・補修で活用できる補助金制度

多くの自治体では、空き家の購入に必要な費用の一部を補助する制度を設けています。これらを活用することで、空き家をお得に購入できるかもしれません。
 
例えば三重県伊賀市では、「伊賀市移住促進空き家取得費補助金」を用意しており、移住の促進と、空き家の有効活用を図っています。補助金額は、空き家の取得代金の2分の1で、上限は30万円です。
 
子どもや孫など、18歳未満の2親等以内の親族と同居する場合や、伊賀市空き家バンク制度に登録している空き家を取得した場合は、それぞれ5万円が加算されます。
 
また空き家の中には劣化が進んでおり、補修を必要とするケースもあるでしょう。この場合、補修にかかる費用を一部補助する制度を設けている自治体もあります。
 
例えば岡山県矢掛市では、「矢掛町空き家改修補助金」を用意しています。これは、居住を目的とした空き家の改修費用の2分の1以内を、100万円を上限に補助してくれる制度です。
 

空き家を購入・補修する際の注意点

空き家を購入・補修する際は、以下の点に注意が必要です。
 
・傷みの度合いが激しくて、かえって高額な費用が発生することもある
空き家は格安で購入できますが、傷みが激しくて、大規模な改修工事を必要とするケースも考えられます。住み始めてからも不具合が生じて、都度リフォームが必要になり、予算オーバーしてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
 
・補助金制度の活用には要件がある
補助金を活用すればコストを抑えられますが、自治体や制度によって要件が異なるため、注意が必要です。補助金には上限が定められていたり、手続きに時間がかかったりする場合もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
 

マイホーム購入は増え続ける空き家の活用もあり!?

増え続ける空き家を有効活用して、お得にマイホームを購入する方は増えています。自治体によっては地域活性化を狙って、移住者を援助するための空き家購入・補修の補助金制度を用意している場合があります。マイホーム購入や引っ越しを考えている方は、空き家と補助金制度について調べてみてもよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査 特別集計
伊賀市 伊賀市移住促進空き家取得費補助金
矢掛町 矢掛町空き家改修補助金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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