更新日: 2023.12.05 その他暮らし
車の「暖房」はガソリン代にどう響く!? 暖房を使って燃費を「悪化させない」ためのポイントは?
そこで今回は、車の暖房はガソリン代にどれくらい響くのかを調べてみました。燃費向上のポイントについても分かりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車の暖房はガソリン代にどう響く?
結論からいいますと、通常の使い方で車の暖房を入れる場合は、ガソリン代にはほとんど影響がありません。
「冷房を入れると燃費が悪くなるのに、暖房は燃費に影響しないのはなぜ?」と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
車の冷房と暖房は、仕組みが異なります。冷房は、エアコンガスの蒸発、液化、気化を繰り返すことで冷たい空気を作り出しますが、その際にコンプレッサーを稼働させます。コンプレッサーはエンジンを動力とするため、エンジンに負担がかかって燃費が悪化してしまうのです。
一方で、暖房はエンジンの排熱を利用しています。走行中のエンジンは高温になるため、冷却水を循環させて熱を下げていますが、その熱を利用して温風を作り出しているのです。暖房の場合は、走行中の不要な熱を再利用しているため、燃費への影響はほとんどありません。
暖房で燃費が悪くなることも!? 燃費向上のポイント
車の暖房はガソリン代にほとんど影響しないと説明しましたが、使い方によっては、燃費に影響を与えるケースもあります。暖房を使って燃費を悪化させないためのポイントは、以下の2点です。
・A/Cスイッチ
A/Cスイッチは、カーエアコンを使用する際に必要なスイッチで、オンにするとコンプレッサーが作動します。前述の通り、コンプレッサーを動かす際はエンジンに負担がかかるため、A/Cスイッチをオンにすると燃費は悪化します。
基本的に、暖房を使うときはコンプレッサーを必要としないため、A/Cスイッチはオフにしたままでかまいません。ただし、窓の曇りを止めたいときは、A/Cスイッチをオンにして除湿する必要があります。
・AUTOスイッチ
AUTOスイッチは、車内温度を自動的に調整してくれる便利なスイッチです。
しかし、AUTOスイッチをオンにすると、A/Cスイッチも自動的にオンになることがあるため、燃費悪化の原因になる場合があります。暖房を使用するときは、除湿を必要としない限り、AUTOスイッチをオフにして、自分で温度調整をするとよいでしょう。
A/CスイッチやAUTOスイッチのオン・オフの切り替えが燃費向上のポイント
車の暖房は、家庭用エアコンの暖房とは仕組みが異なり、エンジンの熱を使って暖めるため、燃費にほとんど影響はありません。ただし、フロントガラスの曇りをなくすために、A/CスイッチやAUTOスイッチをオンにしていると、燃費悪化につながることがあるため、注意が必要です。
寒い冬は、車の暖房が必要不可欠ですから、無理をせずに心置きなく暖房を使いましょう。その際は、A/Cスイッチをオフにすることを忘れないでください。
出典
環境省 COOL CHOICE クルマの燃費は、エアコンのスイッチひとつで変わる!?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー