更新日: 2023.12.07 その他暮らし

「24時間最大700円」の駐車場に2日間駐車したら「4200円」請求された!? コインパーキングの思わぬ落とし穴とは?

執筆者 : 山本峻

「24時間最大700円」の駐車場に2日間駐車したら「4200円」請求された!? コインパーキングの思わぬ落とし穴とは?
普段から車を利用している人であれば、コインパーキングを利用する機会もあるでしょう。しかし、駐車料金を払うときに思わぬ金額を請求される人が後を断たないのをご存じでしょうか。
 
コインパーキングの料金システムは場所によって異なり、どのように駐車料金が請求されるのかを確認しなければ、誰でも高額請求されてしまう恐れがあるのです。今回の記事では、コインパーキングの料金システムを紹介し、高額請求が発生する原因を解説します。
山本峻

執筆者:山本峻(やまもと しゅん)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士 

「1日最大料金」という表示には落とし穴がある

コインパーキングなどの時間貸し駐車場では、「1日最大料金○○円」「24時間最大料金○○円」といった料金システムを表示している場合が多くみられます。
 
時間貸し駐車場における「最大料金」とは、消費者庁によると「各事業者が設定する時間帯における料金の最高額」を意味し、最高額に達して以降は料金が加算されないようになっています。
 
しかし、最大料金を表示しているコインパーキングであっても「1日目は最大料金が適用されるが、2日目以降は時間ごとに駐車料金を加算していく」といったシステムである場合も少なくありません。
 
そのうえ1日の最大料金のみを大きく提示し、2日目以降は通常料金が加算されていくことは小さい文字で書かれており、「24時間最大700円の駐車場に2日間駐車したら4200円を請求された」といったケースが後を断たないのです。
 

日貸し駐車場と時間貸し駐車場では料金も大きく変わる

さらに、日貸し駐車場と時間貸し駐車場では駐車料金も大きく異なることに注意しましょう。日貸し駐車場とは、1日単位で契約する駐車場で、駅や空港、バスターミナル近辺に多く設置されています。
 
日貸し駐車場であれば1日単位で駐車料金が加算されていきますが、普段日貸し駐車場を利用している人が時間貸し駐車場を利用すると、その駐車料金の高さに驚くかもしれません。
 
筆者はよく地元の日貸し駐車場を利用しており、駐車料金は1日車を停めても300円、2日停めても600円しかかかりません。しかし一度駅前の時間貸し駐車場に2日停めたところ、5400円もの請求をされたことがありました。
 
よくよく駐車場の看板を見てみると、「15分駐車無料」「8時~20時/20分100円」「20時~8時/60分100円」という表記があったのです。
 
「100円」という数字は手頃な料金に見えますが、午前8時から午後8時の時間帯はあくまでも20分単位での料金です。「1時間300円」と表記されておらず、また「100円」という数字に目がくらんだ筆者は何も考えずに駐車し、その結果、思わぬ料金を請求されてしまいました。
 
もちろん都市部と郊外では駐車料金が変わって当然ですが、普段田舎に住んで車を乗っている人であれば、都市部の駐車場代の高さは想定外かもしれません。特に都市部の駐車場は時間貸しである場合が多く、時間帯によって駐車料金も変わるため、駐車する際はいくらかかるのかをあらかじめ試算しておきましょう。
 

まとめ

駐車料金がいくらになるかは場所によって大きく異なります。初めて車を停める駐車場では、料金形態を詳しく把握せずにいると、予想外の高額請求をされる恐れもあります。
 
駐車料金をできるだけ抑えたいのであれば、周辺の相場料金を調べたり、ネットで安い駐車場を調べておいたりすることをおすすめします。もし急に車を停めることになったら、最大料金の金額だけで選ぶのではなく、どういった料金形態であるのかを良く調べてから駐車するようにしてください。
 

出典

消費者庁 時間貸し駐車場の料金表示について

 
執筆者:山本峻
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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