更新日: 2023.12.16 その他暮らし

「ガスコンロ」の掃除が面倒なのですが、「IH」のほうが手入れが楽で電気代も安いでしょうか? フライパンなども買い替える必要があるので悩んでいます

「ガスコンロ」の掃除が面倒なのですが、「IH」のほうが手入れが楽で電気代も安いでしょうか? フライパンなども買い替える必要があるので悩んでいます
「ガスコンロは五徳の掃除が面倒」「IHクッキングヒーターのほうがお手入れは楽かもしれない」などと考えていませんか。油などで汚れやすいキッチンは定期的に掃除をしなければならないため、手間を少しでも減らしたい人は多いでしょう。
 
ここでは、ガスコンロとIHクッキングヒーターのお手入れの手間を比較するとともに、両者のメリット・デメリットなどを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ガスコンロとIHクッキングヒーターでお手入れが楽なのは?

ガスコンロとIHクッキングヒーターを比較すると、後者のほうがお手入れは楽だと考えられています。汚れがこびりつきやすい五徳がないうえ凹凸も少ないため、調理後にサッと拭くだけで日々のお手入れを済ませられるからです。
 
もちろん、排気口やグリル内部の定期的な掃除は必要ですが、この点はガスコンロも大きく変わりません。お手入れにかかる手間は、IHクッキングヒーターのほうが少ないといえるでしょう。
 

ガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリット

ガスコンロとIHクッキングヒーターには、メリットとデメリットがあります。両者の特徴を押さえておきましょう。
 

・ガスコンロのメリット・デメリット

ガスコンロの強みとして、火を目視で確認できることがあげられます。火の大きさを見ながら、火力を微調整できる点は魅力です。使用できる鍋の種類が多い点も見逃せません。底が丸い中華鍋や陶器の土鍋であっても問題なく使用できます。停電時に使用できることもガスコンロのメリットといえるでしょう。
 
一方で火を使用する点はデメリットにもなり得ます。調理中に、衣服などに燃え移る恐れがあるため注意が必要です。また、調理に伴い室温が上昇します。特に、キッチンがひとつの部屋になっているクローズドキッチンは影響を受けやすいといえます。ガスコンロを使用する場合は、火災や熱中症に気をつけなければなりません。
 

・IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

IHクッキングヒーターの魅力は火を使わないことです。火災のリスクを抑えられるため、高齢者や小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます(調理後の天板は熱くなります)。室温にも大きな影響を与えません。
 
ただし、火を確認できないため、慣れるまで微妙な火力の調整は難しいといえます。また、使用できるのはIH対応の調理器具だけです。ガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替える場合、調理器具も買い替えなければならないケースがあります。停電時に使用できないことも注意したいポイントです。
 

ガスコンロとIHクッキングヒーターの光熱費を比較

ガスコンロとIHクッキングヒーターではどちらが経済的なのでしょうか。
 
経済産業省資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトに掲載されている「省エネ性能カタログ2023年版」によると、ガスこんろグリル付(卓上形)2口バーナーにおける年間の目安燃料使用量の平均値は57.3立方メートルです。同資料に基づきガス代を1立方メートルあたり162円と仮定すると、年間の光熱費は9282円になります。
 
続いて、IHクッキングヒーターの光熱費を算出します。パナソニックによると、IHクッキングヒーターの消費電力は弱火が260W、中火が700W、強火が1400Wです。実際の料理では中火を使用するケースが多いと考えられるため、ここでは消費電力を700Wと仮定します。
 
クックパッド株式会社が実施した調査によると夕食を作る時間は平均52.2分です。食材を切っている時間、朝食・昼食の調理に使用している時間などを加味して、ここでは1日の使用時間を1時間と仮定します。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、電気料金単価の目安は31円/kWhです。
 
以上をもとに、IHクッキングヒーターの光熱費を算出すると、1時間あたりの光熱費は21.7円(0.7kW×1時間×31円)、年間の光熱費は7920円(21.7円×365日)となります。
 
具体的な光熱費は各家庭で異なりますが、以上の試算によるとIHクッキングヒーターのほうが経済的といえます。
 

ライフスタイルにあわせてガスコンロ・IHクッキングヒーターを選択

五徳がないうえ凹凸も少ないため、IHクッキングヒーターは掃除の手間がかかりにくいと考えられています。また、光熱費もガスコンロより安くなる可能性があります。
 
ただし、使用できる調理器具はIH対応製品に限られるほか、停電時に使用できない点にも注意が必要です。両者の特徴は異なるため、メリット・デメリットを踏まえてライフスタイルにあっているほうを選びましょう。
 

出典

省エネ型製品情報サイト 省エネ性能カタログ2023年版
クックパッド株式会社 毎日の料理時間に関するアンケート
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集