更新日: 2023.12.20 その他暮らし

わが家の朝は絶対パン食です。月に2万円分は買っていますが、買いすぎでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

わが家の朝は絶対パン食です。月に2万円分は買っていますが、買いすぎでしょうか?
家庭により、食生活や食習慣は異なりますが、日本の家庭ではまだ米を主食としているところが多いでしょう。ただ、「朝にかぎってはパンを中心に食べている」という家庭も多くあります。
 
そこで、気になるのが一般的な家庭がパンに費やしている金額です。本記事では、日本の家庭がパンに費やしている金額をみながら、月に2万円分のパンの購入が多いかどうかについて考えます。
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日本人のパンの消費金額はいくら?

総務省統計局が公表している2022年の「家計調査」では、1世帯あたりのパンに対する消費支出額について公表しています。ここから、各家庭がパンへと使っている金額を確認してみましょう。2人以上の世帯が1年間でパンに消費している平均金額は、約3万2497円(2022年)でした。1ヶ月単位に換算すると、約2708円となります。
 
月に2万円分のパンを買っているということは、平均と比べて約7.4倍の金額を使っている計算です。買いすぎか否かを問われた場合には、家族構成にもよっても異なりますが、家計調査のデータを参照するかぎり買いすぎといわざるをえません。
 

・食パンの消費金額は少ない

同調査では、パンを「食パン」と「他のパン」に分けて1世帯あたりの平均消費支出額を算出しています。それによると、1世帯あたりの食パンの平均消費支出額は年間1万300円となるため、月額換算で約858円です。
 
他のパンの平均消費支出額は、2万2197円、月額換算で約1850円となっています。朝に食べるパンが、必ずしも食パンであるとはかぎりません。しかし、自分の家庭で消費しているパンの種類や金額が、他の家庭と比べて多いのかどうかの参考にはなるでしょう。
 

・パンの消費金額は年齢によって違う

同調査では、パンへの消費支出額について、さらに世帯主の年齢階級別でもまとめています。30〜69歳までは、パンに年間約3万1000〜3万5000円を費やしていました。1ヶ月あたりでは約2583~2917円で、全世帯の平均と同じ程度です。
 
一方で、30歳未満では1年間に1万7489円しか消費していません。1ヶ月あたりでは、約1457円です。このデータから、若い人よりも中高年層でパンの消費金額が多いことがうかがえます。
 

パン以外の主食の消費金額が少なければ問題ない

食生活は、家庭ごとに異なります。家族が特に不満を持っていないのであれば、パン食自体は問題ないでしょう。重要なのは、食費全体に対する支出額です。同調査によると、2人以上の世帯が1ヶ月あたりに食料品へと費やしている平均金額は、年間98万2661円(2022年)で、月額換算すると約8万1888円となっています。
 
パンに毎月2万円ほどを費やしていても、その他の食料品、特に米などの主食への支出額が抑えられていれば問題はありません。
 

パン食でも工夫次第で節約は可能

パンに使う金額が気になるのであれば、パン食のままで節約をしてみてはいかがでしょうか。一つは、安いときに多めに購入し、冷凍しておく方法です。パンも冷凍はできるため、食べるときに解凍しオーブンなどで温めれば、おいしく食べられます。
 
ただ、冷凍しないときと比べて多少日持ちする程度のため、購入量には注意しなければいけません。通常、菓子パンや総菜パンなどと比べると食パンのほうが、一定の量に対する価格は安くなっています。
 
食パンを使ったレシピを増やすことができれば、節約が可能です。例えば、前日の夕食で残ったカレーやシチューをのせたり、余ったおかずを挟んだりする方法があります。無駄も省きつつ、パンへの消費金額も少しは抑えられるでしょう。
 

レシピを工夫すればパンへの消費金額は減らせる

1世帯あたりのパンへの平均消費金額は、月に2700円ほどです。そのため、毎月2万円もパンに消費している家庭は平均と比べるとかなり多いといえます。しかし、米など他の主食への消費金額が平均よりも少ないのであれば、特に問題はないでしょう。
 
パンへと費やす金額が気になる場合は、レシピの工夫により節約が可能です。また、パンが安いときに普段より少し多めに購入し、冷凍しておくのも節約方法の一つとなります。
 

出典

総務省統計局 家計調査 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格 5 世帯数分布~食料「穀類」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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