更新日: 2023.12.21 その他暮らし

祖母の家から「古い硬貨」が見つかった!だいぶ錆びてるけど「交換」はできる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

祖母の家から「古い硬貨」が見つかった!だいぶ錆びてるけど「交換」はできる?
昔からある家などを整理していると、古い硬貨や紙幣が発見されるケースは多くあります。せっかく見つけたのならば交換したいと考える方もいますが、見つけたときの状態によっては交換できないおそれもあるため、注意が必要です。
 
また、古い硬貨の中でも歴史的価値のある硬貨などは、交換するよりも買取業者に売ったほうがお得なケースもあるため、調べてみることをおすすめします。
 
今回は、汚れた状態で見つかった硬貨や紙幣が交換できるのかどうかについてと、交換できる基準などについてご紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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汚れた硬貨や紙幣は交換できる?

硬貨や紙幣を交換するには、一定の条件があります。汚れていても交換はできますが、汚れすぎていたり破損がひどかったりすると交換できないケースもあるため、注意しましょう。
 

交換できる条件

日本銀行によると、貨幣や紙幣を銀行で交換できる条件は、表1の通りです。
 
表1

交換条件
貨幣 ・貨幣の模様が判別できる
・金貨の場合は、重さが本来の98%以上ある場合において、額面価格の全額と交換してもらえる
・金貨以外の貨幣は、重さが本来の2分の1以上ある場合において、額面価格の全額と交換してもらえる
紙幣 ・裏表が両面そろっている
・紙幣の3分の2以上がある場合は、額面価格の全額と交換してもらえる
・紙幣の3分の2未満かつ5分の2以上が残っている場合は、額面価格の半額と交換してもらえる

※日本銀行「日本銀行が行う損傷現金の引換えについて」を基に筆者作成
 
貨幣も紙幣も、原則として模様の確認ができることが前提条件です。震災などの特殊な事情を除き、擦り切れているなどして貨幣の表面が確認できない場合は、交換できません。基準に満たないと判断された場合は、貨幣や紙幣の価値は失効します。
 

交換する前の準備

さびのひどい硬貨などは、まず水洗いをしておきましょう。水洗いをすると、汚れが取れるケースがあります。また日本銀行でも、汚れのひどい硬貨は水洗いをして乾燥させることを推奨しており、付着物などが付いていたら、取り除くことも必要です。
 
ぬれたり汚れたりした紙幣は、乾燥させて付着物を取り除いてから、銀行まで持っていきます。また破れている場合は、粘着性の弱いテープを使用して、なるべくかけらを一つに張り合わせましょう。紙幣がどれくらい残っているかを確認するためです。
 

古銭などの歴史的価値のある硬貨は買取業者に売ったほうが得な場合も

古い硬貨の中には、歴史的価値のある希少な古銭もあります。また、印刷時に不具合が生じて不良品となったエラーコインも、収集家から高い人気を得ています。
 
記念金貨・記念硬貨も高値が付くケースがあるため、なるべく高く売りたい場合は一度、買取業者に査定してもらいましょう。
 

さびた古い硬貨は状態によって交換したり売ったりできる

さびた古い硬貨でも、模様が読み取れて、削れるなどして総重量が大きく減少していなければ、交換が可能です。紙幣も同様で、かけらに分かれている場合は、テープなどである程度形を整えて持っていくことで、交換してもらえるケースもあります。
 
ただし、硬貨の価値によっては、銀行で交換するよりも買取業者に売ったほうが高く売れる可能性もあるため、気になる方は一度、査定をしてもらいましょう。
 

出典

日本銀行 日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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