ナンバープレートを「付け間違え」で納車!? 元ディーラー営業マンの筆者が明かす「今だから言えるトラブル」とは

配信日: 2023.12.23

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ナンバープレートを「付け間違え」で納車!? 元ディーラー営業マンの筆者が明かす「今だから言えるトラブル」とは
仕事をしていると大なり小なりトラブルが発生するもの。高額商品を取り扱うカーディーラーでも、業務中にトラブルは起こります。実際にどのようなトラブルが発生し、どのようなてん末を迎えたのか、筆者がディーラー勤務時代に発生したものを紹介します。

納車前の新車のガラスに傷発見

まずはじめに「新車だから傷がついているはずはない」は誤りです。実際には、車が完成した工場からディーラーの店舗まで積載車で運ぶので、走行中に何らかの原因で傷がつく可能性があります。
 
筆者が実際に直面したのは、店舗に搬入されてきた新車のガラスに飛び石傷がついていた、というものです。納車数日前の点検で発覚し、納車までに対処が間に合わないと店舗内は大騒ぎになりました。
 
傷がついたままでは納車ができないため、顧客に事情と納車時期が遅れる旨を説明し、納車前にオプションを取り付けるセンターに車を返送。その後、ガラス交換をして厳重に保護をした状態で店舗に再搬入してもらったということがありました。
 

社内での接触事故

狭い敷地内で多数の車が行き交うディーラー内では接触事故が起こることもあります。どれだけ敷地内での走行ルールを決めて慎重な運転をしていても、予期せぬ事故は発生してしまうのです。筆者が経験したディーラー内での新車の事故は2例あります。
 
1つ目の例は、整備でディーラーに預けられている車とコーティングを行うために構内移動をしていた新車の軽い接触事故です。コツン、程度の接触ではあったもののバンパーに傷と塗装剥がれが起きてしまいました。
 
このケースだと通常は傷や凹みを削ったりする板金作業と塗装をしてお詫び、ということが多いのですが、新車ということもありバンパー交換とオプション値引きの増額という形で収まりました。
 
2つ目の例は、搬入されてきた車を駐車スペース(機械式駐車場)に駐車している時に発生した単独事故です。本来であれば2人1組で行うべき作業を運転手1人で行なっていたことで事故につながってしまいました。こちらのケースではパンパー交換では事態は収拾せず、新たな車をオーダーして納車することになりディーラーにとっても大損害でした。
 

ナンバープレート誤装着&納車事件

最後に、車体に傷がつく事故ではないものの、筆者が経験する最大のトラブルを紹介します。系列店舗で発生した、同時に同じ希望ナンバーの新車納車を控えた営業担当者が、業務に追われて納車準備をしている最中に起こったトラブルです。
 
3台の新車のナンバーをそれぞれ混同して納車してしまい、後日大問題に発展してしまったというもの。新車に傷をつけるよりもはるかに大きな問題で、ナンバーを付け間違えた当事者である営業担当者は懲罰委員会にかけられ、減給処分と事実上の左遷で幕引きとなりました。
 
新車にナンバーを付ける作業は複数名で車体番号と車検証、ナンバープレートをチェックしてから行うものですが、単独で行なったことによるトラブルでした。
 

まとめ

その業界内にいないと知ることができないトラブルは多々ありますが、高額商品を扱うカーディーラーも例外ではありません。今回紹介したものはほんの一例で、筆者の知らない、さらに大きなトラブルが日本各地で起こっているかもしれないと考えるとゾッとしてしまいますね。
 
執筆者:宇野源一
AFP

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