更新日: 2023.12.22 その他暮らし

お年賀でタオルを渡すと聞きましたが、どんな意味なのでしょうか? 渡すときのマナーや予算を教えてください

お年賀でタオルを渡すと聞きましたが、どんな意味なのでしょうか? 渡すときのマナーや予算を教えてください
年始のあいさつ回りに、お年賀としてタオルを渡すと聞いたことがある人はいるでしょう。そもそも、お年賀にタオルを贈るようになったのはなぜなのでしょうか。
 
また、お年賀を贈る際の基本的なマナーや、お年賀を選ぶときの予算をどれくらいにすればよいのかも理解しておきたいところです。本記事では、お年賀にタオルを贈る歴史的由来や贈る際のマナー、予算などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

お年賀にタオルを贈る理由

お年賀にタオルを贈るルーツは、江戸時代にあります。当時の歌舞伎役者や相撲力士、落語家などは家紋やオリジナルの図案を染め抜いた手ぬぐいを御ひいきさんにお年賀として配っていました。
 
商売を営む人にもこの伝統は受け継がれ、屋号を染め抜いた手ぬぐいを宣伝のために配るようになったとされています。明治維新以降は西洋文明が日本に浸透し、タオルが輸入されるようになりました。
 
明治26年頃に織機が考案されたことにより、タオルの生産性が上がります。時代の変化に伴って手ぬぐいよりもタオルのほうが安価になったことから、手ぬぐいの代わりにタオルがお年賀として配られるようになりました。
 
一般的にお年賀は親戚や友人など、おつきあいのある人に贈ります。お年賀タオルはポリ袋に入っていて、のしが付けられているものが一般的です。このようなお年賀タオルは、企業がビジネス上でおつきあいのある人に対して、お世話になった感謝の気持ちと新年のおつきあいへの願いを込めて贈ります。
 

お年賀タオルを贈るマナー

本項では、お年賀タオルを贈るマナーを紹介します。
 

・のしの選び方

お年賀タオルを贈るときは、のし紙を付けます。のし紙は、包装紙の上にかける外のしにし、5本か7本の紅白のちょう結びが付いたデザインのものを使用します。ちょう結びの水引は、何度繰り返してもよいお祝い事に使えるとされています。のし紙の表書きは、「お年賀」もしくは「御年賀」とします。
 

・お年賀の渡し方

お年賀は、本来直接手渡しするのがマナーとされています。遠方で手渡しができない場合でも、店舗やインターネット通販で販売元から発送するのではなく、いったん自宅に持ち帰り、自宅から発送するのが望ましいです。実際は自分で手渡しできなくても、自宅から発送することで直接渡す形に近づけることができます。
 

・お年賀を贈る時期

お年賀を贈る時期は基本的に正月三が日とされていますが、正月飾りを飾る「松の内」の間におこなうことがマナーとされています。
 
松の内の期間は地域によって異なり、関東・東北・九州では1月7日まで、関西では1月15日までです。企業の場合は、仕事始めの日によって1月7日までにあいさつ回りができないことがあります。その場合は、1月15日をめどとして、なるべく早めに回るようにしましょう。
 

・贈る相手が喪中の場合

お年賀は新年を迎えたことをよろこぶ意味合いがあるので、贈る相手が喪中の場合は控えます。その場合は、松の内を過ぎてから寒中見舞いとして贈るようにしましょう。
 

お年賀の相場

一般的なお年賀タオルは、企業があいさつの品として配ることが多いです。親戚や知人にお年賀としてタオルを贈る場合は、箱入りのギフトセットを選びましょう。お年賀の相場は相手との関係性によって異なります。
 
お年賀の相場は、勤務先の上司や両親・親戚、知人・友人などは3000円、ご近所は2000円程度です。あまり高価なものを贈ると相手を恐縮させてしまうので、どんなに高くても5000円をめどにしましょう。
 

お年賀タオルはマナーをわきまえ、相手によろこばれるものを選ぼう

お年賀は、お世話になった人に感謝の気持ちと、新しい年も変わらぬおつきあいを願う気持ちを込めて贈るものです。年始のあいさつなので、贈るタイミングや贈り方、のしの選び方などにマナーがあります。
 
タオルは12枚を1単位として匁(もんめ)という重さで表す習わしです。1匁は3.75グラムで、お年賀タオルには12枚で200~240匁、1枚あたり62.5~75グラムのタオルがよく使われます。お年賀タオルを贈るマナーをわきまえて、相手によろこんでもらえるものを選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集